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佐藤貴紀さんの愛犬まりも。心臓疾患があるが、さまざまにケアされて毛並みもツヤツヤ=東京都内で
佐藤貴紀さんの愛犬まりも。心臓疾患があるが、さまざまにケアされて毛並みもツヤツヤ=東京都内で
プロフィール

 さとう・たかのり 麻布大獣医学部卒業。一般社団法人「日本獣医循環器学会」の認定医。2008年に白金高輪動物病院を開業して総院長に。15年にはトリミング、ホテルなどの「DOG CARESALON LINDO」を東京にオープンした。

佐藤貴紀さんとまりも ミニチュアシュナウザー(メス、8歳)

ご主人は獣医師
持病ケアも万全

 白金高輪動物病院(東京都港区)総院長、獣医師として日々の診察にいそしむほか、さまざまな書物を著し、マスコミにも登場する佐藤貴紀さん。

 そんな佐藤さんのペットとして選ばれた、幸運ともいえる犬が、ミニチュアシュナウザーの「まりも」だ。

 小柄な体。長いまつげに覆われたつぶらな瞳で、じっと佐藤さんを見上げ、横にぴったりと寄り添っている。佐藤さんが歩けば、同じ方向へ誇らしげについていく。毛並みも良く、健康そうに見えるが、実は、心臓に先天性の疾患があるという。

 「もともと、まりもは、あるペットショップで販売されていたのです」

 獣医師の佐藤さんは、そのペットショップにいる子犬の健康診断を担当していた。まりもは、幼くして一度は、ある飼い主に迎え入れられたのだが、その後、佐藤さんの診察中に心臓の疾患が見つかったという。

 それを伝えると、多頭飼いをしていた当時の飼い主は、先住犬との関係性なども考え、今後、定期的な治療やケアが必要と思われる、まりもの飼育を断念せざるを得なかったという。

 「まりもは生後わずか数カ月で家族を失ってしまったのです。病気と分かれば新しい飼い主を見つけるのも難しい。それに病気を発見したのは私です。ちょうど病院を開業する頃だったので、勤務医の時よりは自由が利くと思い、引き取ることに・・・」

 循環器系の認定医でもある佐藤さんに迎えられるのは、まりもの健康維持にとっても最適な選択だった。

 「もしかしたら、あまり長く生きられないかもしれないという覚悟でしたが、気がついたら、すでに8年という歳月が経過していました」

 体調の急変に備えて、毎日病院に連れていった。佐藤さんが診療中、片隅でおとなしく待つ、まりもは病院の看板犬となり、多くの人に愛される存在になった。

 「今は元気ですが、3歳くらいの時に、とても苦しそうにしていたことがあったので、それ以後、毎日薬を飲ませるようにしています。また興奮させると心臓に悪いですし、激しい運動もできないので散歩は控えめ。太り過ぎないように気をつけています」

 犬は言葉をしゃべれない。飼い主が症状や状態を観察して、早め早めに対応すれば長生きできるという。まりもも、きめ細かい対応のおかげで、8年という歳月を密度濃く生きてきた。

 その間に、佐藤さんは家庭を持ち、子どもも誕生。そんな時の流れの中で、まりもは、佐藤さんにしっかりと守られ、最高に幸せそうだ。

 (文・宮西ナオ子、写真・高嶋ちぐさ)