ペット大好き!情報
田中康夫さんと行きつけのレストランにきた愛犬「ロッタ」。フリルの服でおしゃれ=東京都内で
田中康夫さんと行きつけのレストランにきた愛犬「ロッタ」。フリルの服でおしゃれ=東京都内で

プロフィール

 たなか・やすお 1956年生まれ。一橋大卒。80年に書いた「なんとなく、クリスタル」で人気作家に。2000年に長野県知事となり「脱ダム宣言」などを掲げ2期務める。07年から12年まで、参議院議員、衆議院議員。14年、「33年後のなんとなく、クリスタル」を出版。

田中康夫さんとロッタ トイプードル (メス 5歳)

おしゃまな女子
甘やかし宣言!

 作家の田中康夫さんの愛犬はトイプードルの「ロッタ」。名前は、スウェーデンの童話作家故アストリッド・リンドグレーンさんの作品に登場する女の子からもらった。

 取材当日は、田中さん夫妻の行きつけビストロ「カンティーヌ アリ・バブ」に連れてきてもらった。おとなしい犬なら店内OKというこの店。ロッタは自分をかわいがってくれるオーナーのことが大好きなのだ。

 「彼女(ロッタ)のお目当ては、ボイルしたズッキーニと、僕たちのデザートのバニラアイスの最後の一口です」

 田中さんが持参したロッタ専用のクッションを椅子に敷くと、慣れた様子でぴょんと跳びのる。今日のロッタの装いは、後ろのフリルがポイントのワンピース。

 「衣装持ちのロッタのコレクションは50着以上。どうやら今日は自分も一緒にお出かけできるらしいと感づくと、一足先に彼女の洋服が掛かっているクロゼットの前で待っているんです。外出先でも周囲の皆さんから褒められるとご機嫌。逆に誰も注目してくれないと、がっかりした表情になります」

 ロッタとの出会いは今から5年半前、当時の田中さんが衆議院議員として活動していた兵庫県尼崎市。

 「妻はずっと犬を飼いたがっていましたが、僕は子どものころ、人間の何倍ものスピードで一生を終えてしまう犬に切なさを経験しているので、ためらっていました。ところが尼崎中央商店街のペットショップにたまたま2人で入ると、元気にアピールしてくる子犬たちの中で1匹だけ、もの悲しそうな表情のトイプードルが。妻が抱っこすると、腕の中でブルブル震えていて、この子を家族にしましょうよと。僕の選挙区だから、きっと断れないだろうと妻の作戦勝ちでロッタを迎え入れたのですが、今にして思うと、真の作戦勝ちはロッタでしたね」

 というのもロッタは実は演技派で知能犯なのだとか。

 「例えば、ハウス!と言うと、何度も寂しそうに振り返って同情を誘いながら入っていく。最初に巡り合ったペットショップでも、あえて弱々しいふりをして僕たちの気をひいたのかも・・・」

 そんなロッタは今や夫妻の愛情を独り占め。「パパ大好き!」と言わんばかりに全身で表現されると、ついつい甘やかしてしまうとか。

 散歩もロッタに求められるまま、明け方から真夜中まで1日5回になることもあるという田中さん。おしゃまな娘に振り回されつつ、甘い愛犬生活を送っている。

  (文・宮晶子、写真・石井裕之)