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水谷八重子さんに抱かれるハンサムと、仲良し3匹きょうだい=東京都内で
水谷八重子さんに抱かれるハンサムと、仲良し3匹きょうだい=東京都内で

プロフィール

 みずたに・やえこ 1939年生まれ。歌舞伎俳優十四代故守田勘弥さんを父に、新派女優初代故水谷八重子さんを母に持ち、水谷良重として活動。95年、二代目水谷八重子を襲名。27日まで東京・国立劇場で新派公演。4月9~28日は大阪・新歌舞伎座で「三婆」。詳細は本人の公式サイトで。

水谷八重子さんとハンサムら 猫(オス 3匹、メス 3匹)

亡き愛犬と約束
命救い続け16年

 6匹の猫と暮らす水谷八重子さん。水谷さんがソファに座ると、真っ先に膝に乗ってくるのが、白黒のオスで、最年長の「ハンサム」だ。

 「10年ほど前に近所で保護した猫です。うちでは一番人懐こい性格ですね」

 水谷さんがおもちゃを出すと、夢中で遊びだす。

 それにつられて3匹きょうだいの猫がゆっくりと近づいてきた。名前は競走馬から取り、「ディープ」「パクト」(ともにオス)そして「ガビー」(メス)だ。

 「3匹は保護猫で、どなたかに譲ろうと思って知人から預かりましたが、仲良しきょうだいを別々にするのがかわいそうで、そのままうちで飼うことになってしまいました。子猫のころは3匹同じ顔をしていたのに、今ではだいぶ変わりましたね」

 成長しても、つかず離れず行動する様子がほほ笑ましい。3匹とも体格が良いが、中でもパクトは競走馬のようにすらりとしてジャンプも得意。棚の上に何度も飛び乗り、テノールの声で鳴いて、家族にアピールする。

 以上、社交派の4匹は居間で伸び伸びと過ごしている。一方、奥の部屋を拠点として静かに暮らすメスの「チビ」と「ミミ」がいる。

 「チビはハンサムの女房的存在だったので、一緒に保護しました。愛らしい姿の三毛猫なのに、極度の人見知りで、当初から奥の部屋に引きこもり、家族も触ることができません。でも6年前保護したミミとだけは仲良くなり、少しずつ変わってきました」

 ミミのおかげで警戒心が少しずつ解けてきたチビ。最近ではミミと連れだって部屋を出て、キッチンあたりまで“遠征”する姿が見られるようになったとか。

 何匹もの飼い主のいない猫を迎えてきた水谷さん。その理由は、以前かわいがっていた愛犬・トランプとの約束だという。

 「トランプもごみの中に捨てられていた子犬でした。一匹では寂しいだろうと、ペット店から新しい犬を連れてきたんですが、トランプはすごい焼きもちやきで、決して受け入れませんでした。そこで約束したんです。もう決してペットを買うことはしない。ただし、助けないと生きていけない動物は飼うからね」

 その約束で、16年前に迎えたのが野良猫の「トラ」。以来、猫との縁が始まったのだった。

 ボス的存在だったトラは昨年天国へ行ったが、二番手のハンサムがそれを継ぐように、飼い主の帰宅を一番に出迎え、寄り添っている。

 ひたむきに生きる猫の姿が、日々舞台に立つ水谷さんの励みになっているようだ。

(文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)