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長谷川陽子さんと愛犬のナナ子。大好きな犬用ガムをかみながら、ポーズ=東京都内で
長谷川陽子さんと愛犬のナナ子。大好きな犬用ガムをかみながら、ポーズ=東京都内で

プロフィール

 はせがわ・ようこ 東京都生まれ。15歳で日本音楽コンクール2位。フィンランドのシベリウスアカデミーを首席で卒業。日本を代表するチェリストとして活躍し、内外で受賞多数。最近の演奏会では、バッハ「無伴奏チェロ組曲」に力を入れている。演奏会情報は、本人の公式サイトで。

長谷川陽子さんとナナ子 犬(メス 4歳)

明るくて軽快な
ロンドそのもの

 チェリストとして全国各地の音楽祭で活躍する長谷川陽子さん。ヨークシャーテリアの「ナナ子」を迎えたのは、高校生になる一人息子の希望だった。

 「息子がずっと犬を飼いたいと言っていたんです。でも私が子育てと演奏活動で忙しく、飼えずにいました。やがて息子が中学生になり、少し難しい年になった頃、犬が私たちのコミュニケーション役になってくれるかも、と思ったんです」

 長谷川さん自身もかつて犬や猫と暮らしたことで、親と自然に会話が増えた経験があったのだという。

 息子とペット店にいくと、「小さな黒いクマさんみたいな」子犬に目を奪われた。息子がラッキーセブンからナナ子と命名した。

 ナナ子はとても元気。息子もかわいがり、すくすくと成長。長谷川さんが3週間ほど音楽祭のため九州に滞在し、帰ってくると、ナナ子の毛色が黒からシルバーに変わっていてびっくり。

 「ヨークシャーテリアは成長とともに毛の色が変化するんですね。でもあまりに変わっていて、ほんとにナナ子なの?と聞くと、息子に笑われました」

 社交的なナナ子は、母子のコミュニケーション役だけでなく、周りの人にも愛嬌(あいきょう)をふりまく。散歩で子どもを見かけると、すぐ寄っていってゴロンとおなかを見せるほど。

 こんな愛犬を長谷川さんが得意とするチェロの曲に例えると、「ボッケリーニのロンドそのものですね!」。明るく軽快なメロディーがぴったりなのだ。

 だがナナ子が長谷川さんの演奏を生で聞く機会は残念ながら、ほとんどない。

 「というのも、ナナ子はいつも歯がかゆいようで、家のあちこちをかじる癖があり、ちょっと目を離すと、ガリガリ・・・。特に木製のものをかじりたがるので、楽器のそばには連れていけません」

 毎日、自宅の音楽室で練習する長谷川さん。ここしばらくは、間近に迫ったバッハの「無伴奏チェロ組曲」全曲演奏会に向け、午前中から夕方まで音楽室でみっちり練習。その後は家族の時間となる。

 「夕食の用意をしていると、ナナ子がテーブルの上のものをさっと取ろうとするので油断大敵。でも、お肉は少しだけ分けてあげます。一緒に食事をすると、ほんとに家族の一員だなーって」

 食後は息子がナナ子とボール遊びをし、その後は長谷川さんの隣に来てのんびり過ごすのが日課とか。

 「ナナ子は毎日元気をくれる存在。この大きくて真っすぐな目を見ると、疲れが飛んでいってしまいます」

(文・宮晶子、写真・五十嵐文人)