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松本さやかさんが落ち込んでいるときは叱咤激励してくれる愛犬のモコ=東京都内で
松本さやかさんが落ち込んでいるときは叱咤激励してくれる愛犬のモコ=東京都内で
プロフィール

 まつもと・さやか 茨城県出身。筑波大大学院人間総合科学研究科修了。専門学校で保健体育教師を務めながらテレビ、ラジオ、雑誌などで活躍中。特技は2歳から始めたモダンダンス、審判員資格(第2種)を所持する新体操など。

松本さやかさんとモコ 犬(メス 推定8歳)

泣いちゃダメ!
パンチで励まし

 タレントの松本さやかさんの愛犬モコは公園で保護された。今ではすっきりトリミングされ、かわいい瞳が印象的だが、保護当時は、長毛種のミックスだけに被毛が伸び放題。どこに目があるのか分からない状態。毛玉だらけで異臭も漂うような悲惨さだった。当時、松本さんが通っていた大学院の先輩が保護し、当分の間、預かってくれないかという打診があった。先輩の頼みとあって受け入れた。

 「そのころは両親と実家に住んでいたのですが、今まで犬を飼ったことがなかったし、両親は『犬は外で飼うもの』という認識だったので、家の中に入れるのを反対されました。私の部屋からは出さないという約束で少しの間だけとお願いしたのですが・・・」

 迷い犬かと思って飼い主を捜しても現れない。次に里親募集をしたが応募はなく、そのまま、松本家の家族に。

 「保護当時の年齢は推定3歳。どうして公園にいたのか不明です。トイレのしつけもできているし、避妊の手術もされていたので、かわいがられて育った時代もあったのかと思いますが、公園に捨てられ、しばらく1匹で必死になって暮らしていたのかも? 何でも食べちゃいますから(笑)」

 それから5年。松本さんは、仕事の関係で一人暮らしをすることに。ここでモコをどうするか大いに悩んだ。

 「初めての一人暮らしですから、きちんと世話ができるか、散歩も毎日できるか、仕事で帰りが遅くなったらどうしようとか、いろいろ不安でした。でもここで、私がいなくなってしまったら、またモコは捨てられたと思って悲しむかもしれない。そう考えたら、モコを置いてはいけない、弱気になってはならないと、自分を励まし、ペット可マンションを探しました」

 松本さんとモコの水入らずの生活が始まった。女2人のパートナーシップは、とても快適で心強い。

 「モコは最高にいい相棒。いつも私のことを気遣ってくれます。しかも私すら気付かないような、心の傷を癒やしてくれる天才的なセラピスト」

 松本さんが幸せなときやうれしいときと、落ち込んでいたり悲しがっていたりするときの対応が明らかに異なる。

 「落ち込んでいるときは静かに寄り添ってくれますが、泣いていたりすると、ボクシングのチャンピオンみたいなパンチを出して攻撃してきます。『泣いちゃダメ。元気出しなさい』って、叱咤(しった)激励タイプの姉御肌(笑)」

 松本さんのもう一つの顔は専門学校の保健体育の教師。

 「先生とタレントという二つの顔を持って仕事をするのは大きなチャレンジ。でも、いつもモコが後押しをしてくれるので頑張れます!」

 逆境を経験したモコの励ましには説得力がある。

(文・宮西ナオ子、写真・高嶋ちぐさ)