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「犬のいない暮らしなど考えられない」と愛犬モカを抱く角川博さん。隣のムクは少し臆病とか=東京都内で
「犬のいない暮らしなど考えられない」と愛犬モカを抱く角川博さん。隣のムクは少し臆病とか=東京都内で
プロフィール

 かどかわ・ひろし 広島県出身。1976年4月、『涙ぐらし』で歌手デビュー。同年、第18回日本レコード大賞新人賞、第9回日本有線大賞新人賞などに輝く。2015年、デビュー40周年記念曲を発売。今年2月10日に新曲『かなしい女』発売予定。

角川博さんとモカ、ムク プードル(メス 3歳半、オス 2歳半)

玄関でお出迎え
疲れも吹っ飛ぶ

 実家が新聞販売店を営んでいたこともあり、子どものころ新聞配達をしていた演歌歌手の角川博さん。「早朝の配達途中、当時は捨て犬や捨て猫がたくさんいました。拾っては飼ったので、多い時は20匹くらい家にいました。両親は何も言わず、全てを受け入れてくれました」

 時には小鳥などもいて、多くの小動物と共に成長してきた。結婚後は犬のビションフリーゼを飼ったが、そのとたん妻がおめでたに。この時ばかりは出産、子育ての時期と重なり、所望する人のところに譲った。

 「妻はアレルギーがありましたが犬好きで、ずっと飼ってきました。2人目の子が生まれ、もう一度犬をと考えた時、下の娘にアレルギーが出たのです。飼うのは難しいかなと半ば諦めていました」

 犬は心の友。「犬のいない暮らしなど考えられない」と思っていた角川さん。若干の物悲しさを感じていた。ところが3年半ほど前、妻と娘から「犬を飼いたい」という申し出があった。

 「プードルならば抜け毛が少ないので大丈夫というのです。そこで候補の犬がいるブリーダーに家族で会いに行きました」

 出会ったモカはいい香りがした。幸い、娘に全くアレルギーが出なかった。犬のいる生活を満喫して1年後、モカを含めて角川さん以外は女性だけの家族に男子登場。ペットショップにいたムクを迎えた。とはいえ、ムクはとても臆病な性格だった。

 「モカは天真らんまんでかわいく、恐れを知らない子です。でもムクは、人にぶたれたことでもあるのかな?」

 人に会うと震えて、すくんでしまうことさえある。

 「かなりつらい目に遭ったのかもしれません。人間が見ている時は、犬のくせに猫をかぶって弱々しく振る舞っているようです。でも見ていない所では、かなり強い」

 2匹の力関係などをつぶさに観察するのを忘れない。加えて趣味が「料理と愛犬」。角川さん自身が朝晩は毎食、犬用食事を手作りする。鶏のささ身やひき肉にキャベツやニンジンを加え、犬用スープで煮るという。散歩もペットシーツの取り換えも、角川さんがしている。

 「大きくなった娘たちは、もう男親に見向きもしません。悲しいかな、帰宅しても迎えに来ない。でもモカとムクはいつも走ってくる。玄関で飛びついて、僕の1日の疲れを全部、吸い取ってくれるのは最大の癒やしです。2匹がいなければ僕は衰えるばかり。この子たちのおかげで寿命が延びる気がします(笑)」

 (文・宮西ナオ子、写真・五十嵐文人)