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武藤芳照さんと愛猫のチェリー。大きな目がチャームポイントの20歳=東京都内で
武藤芳照さんと愛猫のチェリー。大きな目がチャームポイントの20歳=東京都内で
プロフィール

 むとう・よしてる 1950年生まれ。愛知県出身。名古屋大医学部卒。スポーツ医学を専門とし、東京大理事・副学長等を歴任。現在、日本体育大教授・日体大総合研究所所長。日本転倒予防学会理事長。著書多数。

武藤芳照さんとチェリー アメリカンショートヘア(メス 20歳)

マイペース貫く
グルメなご長寿

 高齢者の元気な生活をサポートするため、講演や健康教室を開いている医学博士・武藤芳照さん。飼い猫も、何と20歳になった「チェリー」だ。

 「最近は20歳を超える猫も多いですが、アメリカンショートヘアで20歳は珍しいといわれます。チェリーは特に病気もなく、薬も便秘薬を飲む程度です」

 武藤さんが呼ぶと、窓辺で寝ていたチェリーがゆっくり起き上がり、お気に入りのソファに移動した。銀色の毛並みはまだ美しい。

 武藤家のペットはハムスター、ウサギと続き、猫の「モモ」と「チェリー」になった。

 「モモはマンションの庭で保護し、飼うことになりました。2年後、ペット店で値下げされていたチェリーも迎え、2匹は3人の子どもたちとともに成長してきました」

 オスのモモは甘えっ子で、チェリーは気まま。性格は違うが、長い間仲良く過ごしてきた。

 しかしモモが18歳を過ぎたころ、武藤さんはその体の異変に気づいた。廊下を歩きながら、フラリと転びそうになるのだ。

 「それはまさしく老化のサインでした。二足歩行の人間にとって転倒は体の機能の衰えを意味しますが、四足歩行の動物でも同じだということが分かりました。若いころはとてもジャンプが得意だったのに・・・」

 程なくモモは寝たきりとなり、1日おきに動物病院へ点滴に通うこと4カ月半、19歳の天寿を全うした。

 残されたチェリーだが、そのモモの年齢を超え、元気な老後を過ごしている。足腰のふらつきもまだない。

 「人間と同じで、オスよりメスの方が長生きなんですね。チェリーはモモより持久力があり、加えてマイペースでやってきたのが長生きの秘訣(ひけつ)かな」

 最近はますます食欲旺盛。前は焼き魚には興味を示さなかったのに、数年前、北海道の知人から届いたサンマの味に目覚め、以来家族のおかずに焼き魚が出ると、必ずおねだりにくる。さらには、スイーツも楽しむグルメ猫になってしまった。

 「甘い物は体に悪そうですが、かかりつけの獣医師は、チェリーちゃん、もう20歳ですから、何でも好きなものを食べさせてください、と。最近はますますわがままになって、私を夜中に3度起こし、ごはんをねだります」

 毎年秋に自治体から贈られる長寿ペットの賞状は、15歳から数えてもう6枚。今年は7枚目を目指すチェリーである。(文・宮晶子、写真・圷真一)