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岡本さんに甘え、言うことをよく聞くモモ=東京都内で
岡本さんに甘え、言うことをよく聞くモモ=東京都内で
プロフィール

 おかもと・げんすけ 東京都出身、1976年生まれ。95年より2002年まで米ハリウッドでアートの技術を習得。帰国後は銅版画家として東京、チェコ、中国、米ニューヨークなどで個展開催、アートフェア、グループ展に参加。多岐にわたって活動中。

岡本玄介さんとモモ トイプードル(メス 8歳)

ライバル出現で
新たな関係育む

 銅版画家として国際的に活躍している岡本玄介さんが、自宅兼アトリエで最も多くの時間を共に過ごしているのがトイプードルのモモ。白色でふわふわ、おとなしくて、賢い。妖精のように、軽やかに家の中を跳びはねる。

 「もともとモモは妻が飼っていた。結婚した時に一緒に嫁入りしてきてから、暮らすようになりました」

 1年半ほど前に結婚した岡本さん。交際中から、仲良くしてきたモモだった。結婚後は、しばらく妻とモモと水入らずの生活を送っていた。しかし岡本家に新しい家族が増えた。2014年10月に赤ちゃんが生まれた。うれしいことだが、今まで“一人娘”として大切にされてきたモモにとっては、ライバル出現?

 「焼きもちを焼くのかなと思ったら、そうでもない。赤ちゃんがどういう存在なのか分からないみたいですね」

 妻のおなかが大きい時から、平気で腹部に跳びのるなど、はらはらさせる場面も。赤ちゃんが生まれてからは、赤ちゃんを完全に無視。妻が赤ちゃんを抱いていても、その隙間に入ろうと膝によじ登る。さすがに危ないので、注意しても、なぜ怒られているのか分からないかのようにキョトンと首をかしげる。

 「今までと同じように甘えているのに、怒られる理由がのみ込めず、時にはふてくされることもあるようです」

 とはいえ、赤ちゃんに対して敵意を抱くわけでもない。「そこにいないもの」として徹底的に無視をするのも、モモの小さな反抗だろうか。

 「今はまだ赤ちゃんが小さいので、人間として理解できないのかもしれませんが、これから大きくなるにつれ、モモと娘との関係がどのように変化していくのか・・・」

 現段階では、大好きなママの関心が他に移ってしまい、寂しいモモ。そこで次なる愛情を求めて、岡本さんをより一層慕うように。岡本さんもアーティストならではのきめ細かな感性で、モモの足の裏の毛をバリカンで刈り、お尻の毛を始末するなど、お手入れも怠らない。

 「モモは私の言うことには絶対に服従します。アイコンタクトだけでも大丈夫です」

 はしゃぎ回っているモモの前に岡本さんが、すっくと立ち上がった。真っすぐに目を見詰めて、「ハウス」と言葉に出すまでもなく、指をパチンと鳴らすだけで、脱兎(だっと)のごとく自分のハウスに飛び込むモモ。そして「いい子でしょう?」とばかりに目をキラキラ。

 こんなかわいい存在との強い信頼関係の中で、岡本さんの仕事もますます、はかどっていくようだ。

(文・宮西ナオ子、写真・中西祥子)