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三遊亭遊雀さん夫妻と愛犬の大吉。体格が良く個性的な表情が魅力=東京都内で
三遊亭遊雀さん夫妻と愛犬の大吉。体格が良く個性的な表情が魅力=東京都内で
プロフィール

 さんゆうてい・ゆうじゃく 1965年生まれ。千葉県出身。大学時代に落語を始め、柳家権太楼(ごんたろう)さんに入門。2001年、真打ち昇進。06年、三遊亭小遊三一門となり、遊雀と改名。7月16~18日「芸協らくご 名古屋寄席」(名古屋市中区・長円寺会館)に出演。問い合わせは「落語芸術協会」=(電)03(5909)3081=へ。

三遊亭遊雀さんと大吉 チワワ(オス 6歳)

おみくじ的中!?
たくましく成長

 落語家の三遊亭遊雀さんは妻と愛犬の“3人暮らし”。涼しげな植栽に導かれ玄関に入ると、愛犬の大吉が飛び出してきた。愛嬌(あいきょう)のある丸い目で、体格も良く健康そうだ。

 「小さい時は、か弱くて心配したんですよ。それがこんなに元気になりまして」と遊雀さん。

 出会いは6年前。いつものように妻の照代さんと東京都江東区の深川不動尊へお参りし、おみくじを引くと大吉。帰り道、なじみのペットサロンをのぞくと、チワワのオスとメスのきょうだいがいた。

 「メスはかわいかったけど、オスはいまいち。店の人が床に下ろすと、はうように逃げていって、こりゃネズミみたいだって。するとかみさんが、こんなんじゃ買い手がつかないだろうと心配しはじめて、結局連れて帰ることになりました」

 夫妻は以前にもチワワの徳三郎を飼っていたが、病気で6歳の時に死んでしまった。その後、再び飼う機会を待っていたところに、気になる子犬が現れたのだった。

 「不動様で良いおみくじを引いた帰りだったので、大吉と名付けました。前の徳三郎は落語に出てくる色男の名を付けましたが、肉食系でマイペースな犬でした。今度の大吉は食も細く、今時のシティーボーイだなと」

 大吉はアレルギーがあり、おなかをこわしてしょっちゅう病院通い。散歩へ連れ出すと怖がって歩かない。照代さんは何とか丈夫に育てようと、牛肉を食べさせたり、運動させたりした。おかげで筋肉質の体になり、散歩に行けばみんなにかわいがられる、おみくじの通り吉を集める犬になった。

 「近所の人がおやつをくれるんだけど、大吉は口に入れてペッと吐き出したりして。体に合わない物だと分かるんだろうけど、こっちは謝りっぱなし」

 よその人には愛想がいいが、家で遊雀さんが「お手」と言うと、「何で、しなきゃいけないわけ?」とばかりに、不本意な顔をするとか。

 「家族にはわざわざ愛嬌を振りまく必要はないってわけで。でも寝る時はいつも3人で川の字ですよ。面白いもんで、あたしが横に寝返り打つと、やつも寝返り打って、同じ方を向いて寝る。こんなところはいじらしいねえ」

 遊雀さんが地方の寄席で留守をするときは、代わって家を守ろうとする。照代さんの入浴中など、風呂場の前に張り付いているという。

 「“大吉警備”で、かみさん、心強いと言ってます」

 シティーボーイもたくましくなってきた。

(文・宮晶子、写真・圷真一)