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わが子と慈しむ愛猫アビィを抱っこする真琴つばささん=東京都内で
わが子と慈しむ愛猫アビィを抱っこする真琴つばささん=東京都内で
プロフィール

 まこと・つばさ 東京都出身。1964年生まれ。85年に宝塚歌劇団入団。97年には月組の男役トップスターに。2001年退団。現在は歌手、女優として活躍するほか、バラエティー番組にも多数出演。12年にライブアルバム「VOICE×VOICE×VOICE」を発売。

真琴つばささんとアビィ アビシニアン(オス 3歳)

母性かき立てる
やんちゃな息子

 女優で歌手の真琴つばささんが、わが子のように育てているのが、アビシニアンのアビィ。筋骨たくましく、静かにしなやかに歩く姿は、野性的で美しい。見守る真琴さんのまなざしには、愛があふれている。「アビィが母性本能をかき立ててくれました」

 もともと真琴さんは三毛猫を飼っていた。ペットとして育てていた叔母が亡くなった後、真琴さんが引き取り10年ほど生活を共にしたが、心臓発作で先立たれた。

 「自分の胸の中で、命ある存在が息を引き取る瞬間を初めて体験しました。衝撃は大きく、ペットロスで苦しみました」

 そのような時に出会ったのが、ペットショップにいた生後3カ月のアビィ。「子猫から飼いたい。最初から命と向き合いたいと強く思いました。でもタイミングが・・・」

 新たなドラマ撮影開始前の、これから多忙を極める時期に、責任を持って飼育できるか、大きな不安があった。でも役柄が縁をつないでくれた。

 「小学生男児の母親役でした。私には兄弟も子どももいませんから、母性本能を表現できるか不安でした。そこをアビィが教えてくれるのではと期待し、1カ月間、迷いに迷った後、家に迎えました」

 その3日後に撮影開始。早朝から翌日の午前2時近くまで家を空けた。猫好きな友人の協力で飼育はできたが、真琴さんがアビィと過ごす時間はない。それでもアビィは真琴さんを飼い主だと認識し始めていた。ある晩・・・。

 「帰宅した私の胸に、アビィが両手を乗せ、私の首に顔をうずめてきたのです」

 その時、「足の先からぶわーっと、慈しみに満ちた感情が湧き起こりました」

 深い喜びを得た真琴さん。以後、撮影は順調に進み、母親としての役割を無事に演じ終えることができたという。

 アビィに関わる後日談がある。「子どもの名前を呼ぶシーンをVTRで見たら、私の目線が机の下に。アビィを捜す目線でした(笑)」

 現在はアビィのやんちゃに振り回される日々だ。

 「子育てに失敗した親の気分(笑)。いたずら盛りで喜び10%、心配90%。でもかわいくてたまりません。私、動物番組に出られたら最高!」

 今年は真琴さんの芸能活動30周年を記念したツアーがあり、4月の名古屋を皮切りに、広島、大阪、東京と巡っていく。

 その間、アビィに会えないのは寂しく、心配でもある。でも賢いアビィのことだ。きちんと「母親」の不在宅を守ってくれるに違いない。

(文・宮西ナオ子、写真・川上智世)