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いつも、おそろいのスカーフでおしゃれする斗南良子さんと愛犬のペグモ=東京都内で
いつも、おそろいのスカーフでおしゃれする斗南良子さんと愛犬のペグモ=東京都内で
プロフィール

 とみなみ・りょうこ 1944年生まれ。東京都出身。音楽バーなどを営む傍ら、歌を趣味としシャンソンを戸川昌子さん、ジャズをテリー水島さんに師事。2004年にスカウトされ、「横浜ブルース」でデビュー。シングルCDのほか、13年にアルバム「千夜一夜~時を超えて~」をリリース。

斗南良子さんとペグモ チワワ(メス 13歳)

似た者古希同士
一緒に長生きを

 60歳で歌手デビューし、演歌からシャンソンまで幅広くこなす斗南良子さん。一昨年はパリで、シャンソン歌手エディット・ピアフさんの没後50年追悼ミサ&コンサートに出演して歌うなど、精力的に活躍している。

 斗南さんを癒やしているのがチワワの「ペグモ」だ。

 「ペグモは人間の年齢にしてみれば70歳くらいで、私と同じ。子どもを4人産んだのも同じ。足腰が弱くなったところも似ていますね」

 体重2キロと小柄で、後ろ足が不自由だが、自分でトイレに行けるし食欲も旺盛だ。

 「ペグモが来る前は、ずっと大型犬を飼ってきました。名前はどれも犬太(ケンタ)と夫が決めて。最後はラブラドルレトリバーでしたが、3年前、夫と同時期に体が弱くなり、後を追うように亡くなりました。その後、息子夫妻が連れてきたのがペグモです」

 夫妻は斗南さんの近所のマンションに越してきた。そこはペット禁止で、斗南さんの家で預かることに。息子の妻の知子さんが毎日ペグモの世話をしに来るのでにぎやかだ。ペグモという名は、映画「グレムリン」に登場するキャラクターのギズモに似ていることから命名。

 「小型犬は初めてですが、おとなしくて飼いやすいし、頭も良いですね。ずっと家で一緒に生活しているから、人の気持ちが分かるのでしょうか。最初はとても人見知りだったそうですが、知子さんが保護した猫が甘えるのを見て、自分も甘えるようになったそうです」

 大きい目がチャームポイントのペグモは、オスのチワワの飼い主に望まれて、小さな体で4匹も出産した。

 “特技”は、ケンカの仲裁。息子夫妻がけんかをすると、必ず息子に前足を掛けて「ワン!」と、やめるよう訴える。いつでも知子さんを守ろうとするとか。

 「私にとっても、毎晩愚痴を聞いてくれる話し相手です。高齢者施設へ定期的に歌のボランティアに行くんですが、お年寄りにはもっと話す相手が必要です。施設で犬を飼えば、みんな元気になると思いますよ」

 今年になり、ペグモに異変が。てんかん発作が起きたり、ぐるぐる回るような動きをするので病院で磁気共鳴画像装置(MRI)検査をすると脳腫瘍が見つかった。高齢なので手術はせず、薬で治療をしている。

 「いま体調は安定しています。一緒に長生きしようね!と毎日声を掛けています」

 ペグモを優しく見詰め、斗南さんは一句。「古希迎う 愛犬の瞳に 青時雨」

(文・宮晶子、写真・圷真一)