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カメラ目線でポーズをとるクレアを抱き締める仲道郁代さん=東京都内で
カメラ目線でポーズをとるクレアを抱き締める仲道郁代さん=東京都内で
プロフィール

 なかみち・いくよ 4歳からピアノを始める。国内外での音楽賞受賞を経て1987年ヨーロッパと日本で本格デビュー。国内外のオーケストラとの共演、リサイタルなどを各地で行っている。恒例のサントリーホールの公演は2月8日、10日にはアクトシティ浜松(浜松市)で公演予定。詳細は HP

仲道郁代さんとクレア ミニチュアダックスフント(メス 8歳)

疲れも吹っ飛ぶ
癒やしの「次女」

 権威のあるピアノコンクールで受賞を重ね、国際的に活躍しているピアニストの仲道郁代さん。本格的な演奏活動を始めてから27年になる。

 「デビュー10周年に娘が生まれ、20周年には記念リサイタルを開催しました。その年にやって来たのがクレアなんです」

 全国各地で開いた記念リサイタルは大好評だったが、このとき父親が脳梗塞で倒れてしまったのだ。医者からは、リハビリのサポートに犬を飼うとよいと勧められた。

 「以前から娘がミニチュアダックスフントを欲しがっていました。でも私のような仕事では、生活が不規則になり留守にすることも多く、ペットは飼えないと言い聞かせてきました。そこで病気をきっかけに父が同居をすることになり、『リハビリの友』として迎えたのがクレアだったのです」

 クレアのおかげで病後のリハビリも無事に終わった。父親は回復し、2年前に浜松の実家に戻り、クレアだけが仲道さんの家に残ることに。

 「高校3年の娘は、もう自分の世界を持ち始めて抱っこもさせてくれません(笑)。代わりにクレアが『次女』として私を癒やしてくれます。私がどんなに疲れて帰ってきても、尻尾を振って歓迎してくれますよ。心和むありがたい存在ですね」

 とはいえ来客に対しては、家族を守ろうと番犬活動に励む。そんな責任感の強いクレアだが、撮影のためにカメラを向けるとカメラ目線でモデルさながら。ぴったりと鳴きやみ、ポーズをとる。その姿は本当にかわいい。

 「クレアに対しては人さまから『かわいいですね』と声を掛けられると、『そうなんです。本当にかわいいでしょう?』なんて、親ばか丸出しになってしまいますね」

 クレアがやって来て以来、毎年開催しているサントリーホール(東京)でのリサイタルも好評だ。

 「2月のリサイタルのコンセプトは『音楽はオイシイ』です。おいしいものをいただくと、ほっぺがキューンとするように、いい音楽を聴いて懐かしかったり、憧れたり、切なかったりするでしょう? うれしかったことも、悲しかったことも、全てをキューンとするような思い出に変えてくれる。音楽を通じて、そんなロマンを感じてもらえたら・・・」

 新しい音楽プログラムや、ワークショップにチャレンジしている仲道さん。愛犬クレアは、仲道さんの豊かなアイデアの泉であり続けているようだ。(文・宮西ナオ子、写真・高嶋ちぐさ)