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「本棚は猫たちのお気に入りの場所です」と話す金巻とも子さんと、ふく(手前)とマメ=東京都内で
「本棚は猫たちのお気に入りの場所です」と話す金巻とも子さんと、ふく(手前)とマメ=東京都内で
プロフィール

 かねまき・ともこ 東京都出身。多摩美術大卒。1級建築士。大手建築会社を経て、「かねまき・こくぼ空間工房」を設立。一般の設計のほか、ペットと暮らす住環境コーディネーターとして活動。製品開発のアドバイザーも。

金巻とも子さんとマメ、ふく 猫(メス 5歳、オス 1歳)

相棒2匹と探る
快適な共生住

 人とペットが暮らしやすい住まいを研究する建築家、金巻とも子さん。自身も動物好きで、猫の「マメ」「ふく」と暮らしている。自宅には、猫に快適な工夫をいくつも見ることができる。

 玄関から居間へ続く廊下には、麻のような感触のカーペット。金巻さんがおもちゃを投げると、遊び盛りのふくが風のように駆け抜けていく。

 「足音の防音効果はもちろん、犬や猫が滑りにくい素材なので、ふくも思いきり走ることができます」

 居間のソファ周りは、また違ったフワフワのカーペットで、猫たちが喜びそう。

 「この素材は抜け毛がつきやすいのですが、それが狙い。毛をキャッチして、フローリングに飛ぶのを防いでくれます。小さいシートの組み合わせ式なので、汚れた部分だけ取って洗えます」

 そして猫たちの一番のお気に入りの場所は、居間の壁一面に造られた本棚。実は階段状のキャットウオークを兼ねている。一番上はシャイなマメの特等席。ふくは上ったり下りたりが楽しそうだ。

 「マメ1匹のときはあまり活用されなかったんですが、ふくが来てからよく遊ぶようになりました」と金巻さん。

 猫に合わせた快適な住まいで暮らすマメとふく。どちらもボランティアから引き取った。マメは気難しい半面、甘えっ子。金巻さんが仕事の電話をしていると、「ニャー!」と大声で鳴いて構ってほしがる。だが、ふくが来てから2匹で遊んで過ごすように。電話の邪魔をすることもなくなった。

 「マメはきっと早くに母猫と別れ、甘え方が分からなかったんです。でも、ふくがグルグルとのどを鳴らして人に甘えるのを見て、マメも初めてグルグルというようになりました。2匹になって、いろいろな面でよかったですね」

 金巻さんにとって先代の猫「ウリ」の思い出も大きい。ウリはペット共生住宅を手がけ始めたころの最初のパートナーだった。

 「当時、ペット可マンションが注目され始めていました。ウリは社交的で、仕事の打ち合わせではいつも私の隣に座り、熱心に聞いていました。まさに相棒でしたね」

 ウリの亡き後、マメとふくが新たな相棒として、存在感を高めているようだ。

 「ペットと快適に暮らす工夫はいろいろ取り入れられると思いますが、同時に人が暮らしやすく、掃除もしやすいこと。そして何より安全であることが大切です。これからもマメ、ふくと一緒に勉強していきます」(文・宮晶子、写真・稲岡悟)