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「心(こころ)は私の分身」と話すユニコさん=東京都内で
「心(こころ)は私の分身」と話すユニコさん=東京都内で
プロフィール

 ゆにこ 東京生まれ。国際派アーティストとして音楽制作活動中、米ニューヨーク・196BARから招聘(しょうへい)を受け、「Unico Live in NY」と題したソロライブを行う。昨年「Power of Love」をリリース。活動はHP(名前で検索)で。

ユニコさんと心 シバイヌ(メス 1歳)

苦境救った恩犬
歌作りの刺激に

 「ハートが壊れて痛くて、たまらない。一秒先を歩くのさえ苦痛なくらい落ち込んでいたときに出会ったのが、ココちゃん。この子は、私の恩人ならぬ恩犬なの!」

 美しいシバイヌの「心(こころ)」に対して、姉妹を見るようなまなざしを向け、抱きしめるユニコさん。

 悩みとは無縁に見える明るい笑顔。3歳から13歳まで米国のニュージャージーで育ち、帰国後は雑誌、ショーなどを中心にモデルとして活躍。シンガー・ソングライターとしても国際的に注目を浴びている。

 仕事は順風満帆だが、時にはスランプも訪れる。ある時、つらくてどうしようもない時期があった。

 知り合いの僧侶に相談すると、「新しい靴を買って走りなさい」と言われた。もともとランニングが趣味であるため、この言葉を信じて、近くのショッピングセンターへ。通りかかったペットショップのケージの中で、生後2カ月の小さなシバイヌが、ユニコさんを見つめていた。

 「目が合った時、ココちゃんが必死でアピールしてきました。そのとき私の心が楽になったんです。店員さんに頼んで抱っこをさせてもらったら、この子は必死に作り笑いをしたんですよ」

 目には救いを求めるような不安な色が浮かんでいるのだが、口角だけが不自然に上がって、一生懸命に笑おうとしていると感じたという。

 「まるで『私を連れて行って!』と叫んでいるみたい。その姿を見ていたら、私も頑張らなくちゃという気持ちが湧いて、この子と一緒に生活をしたいと思いました」

 出会った瞬間から、傷ついた心が癒やされていくのを感じた。そこで「心」と名づけた。その日以来、ユニコさんの生活は一変した。

 食事を与え、散歩をさせ、風を感じて一緒に走っているうちに、持ち前の明るさ、元気さ、プラス思考を取り戻していったのだった。

 心もユニコさんに大切に育てられ、すくすくと成長し、今や9キロに。つやつやの美犬で無駄ぼえせず、聞き分けもよい。

 「ココちゃんは私の分身。そばにいるだけで即興の歌が浮かんできます。そのまま動画サイト・ユーチューブの『ユニコ即興ライブ』にアップすることもあるんですよ」

 ともに逆境から立ち直ったユニコさんと心。だからこそ、余計に心はユニコさんの感性をかき立てる。次々と新しい仕事の企画も浮かび、わくわくする日が戻ってきた。心が、ユニコさんに幸せを運んできた。

 (文・宮西ナオ子、写真・七森祐也)