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「家の中に入れた初めての犬です」と話す藤原浩さんと愛犬ナナ=東京都内で
「家の中に入れた初めての犬です」と話す藤原浩さんと愛犬ナナ=東京都内で
プロフィール

ふじわら・ひろし 岡山県出身。故遠藤実さんの内弟子を経て1994年5月、『真情』でデビュー。その後、数々の新人賞を受賞。『みちづれの花』(キングレコード)を発売中。藤原さんもメンバーのユニット「ザ・キングボーイズ」のライブを各地で開催(詳細はHPで)。

藤原浩さんとナナ ミックス (メス 9歳)

焼きもち一人前
ご主人独り占め

 歌手の藤原浩さんの愛犬はテリアのミックスのナナ。活発で頭の良い雰囲気。藤原さんにぴったりと寄り添っておとなしくお座りしている。

 「外では比較的、良い子にしている(笑)」

 指示に従い座ったり、ごろんと横になったりする優等生。口数の少ない藤原さんだが、端々から、ナナに対する愛情の深さが感じられた。

 「幼少のころから人前で歌えないほどの恥ずかしがりやだった」と言う藤原さん。20歳のとき長距離トラックのドライバーに。糖尿病から失明した母親と曽祖母、まだ高校生だった妹を抱え、独りで家計を支えた。

 運転中に聴く音楽番組で歌う喜びに目覚め、30歳になってから戦後の歌謡界を代表する作曲家の一人、故遠藤実さんの門をたたく。約1年間志願し続け弟子入りを許された、遠藤さん最後の内弟子だ。

 「年齢を重ねてからでしたから、1年間は栃木県の那須山中にある師匠の使っていない山荘で修業をしました」

 思い出深い那須塩原で生まれたのがナナ。9年半前のことだった。「当時、那須に住んでいた私は、近くの家で犬が生まれたと言われ見に行きました。積極的に近づいてきたのがナナだった」

 生後2カ月ほどのナナを連れ帰った。以後、食事や散歩はもちろん、シャンプーも自らの手で行い、ナナとの絆を深めてきた。ナナが来てからリリースした『ふたりの始発駅』も話題を呼んだ。

 「岡山の実家で犬を飼っていた子どものころは外飼いでした。ナナは家の中に入れた初めての犬。寝食をともにするうち、自分が犬だということを忘れたみたいです」

 人間だけで外出しようとすると「なぜ、私だけを置いて行くの?」とばかりに抗議するように激しくほえる。時にはわざと排せつをして、「嫌がらせ」をしたりもする。

 人を見分ける目にもびっくり。藤原さんの家にはスタッフをはじめさまざまな人が訪れる。ナナは、なじみの人には甘えるが、初めての人には番犬活動も盛んな様子。

 「特に女性には警戒心があるみたいで、敵意を示すこともありますね」。あたかも「私のご主人よ!」と主張しているかのよう。

 スタッフが赤ちゃんを連れてくると威嚇することもある。「みんなの関心が赤ちゃんにいってしまうので、焼きもちを焼いているのかな?」

 とはいえ藤原さんには絶対服従のナナ。新曲『みちづれの花』で歌われる女性のように、近くで甘える魅力的な存在でもある。(文・宮西ナオ子、写真・高嶋ちぐさ)