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川瀬葉月さんの愛犬ケテル(下)とビナ。曲作りのときはいつも一緒=東京都内で
川瀬葉月さんの愛犬ケテル(下)とビナ。曲作りのときはいつも一緒=東京都内で
プロフィール

かわせ・はづき 東京都出身。桐朋学園大声楽科を経て同短大ピアノ科卒。2008年、シンガー・ソングライターとしてデビュー。最新CDは「傘~君が君であるために」。犬の曲を集めた「with わんライブ」も開催。

川瀬葉月さんとケテル、ビナ 犬(ともにメス 7歳)

仲良く膝の上で
作曲のお手伝い

 「わん・ラブ、わん・ライフ、ずっと一緒に笑っていこう-」

 優しいピアノのメロディーにのせて、犬たちに語りかけるように歌う川瀬葉月さん。シンガー・ソングライターとして活動するなかで、犬の歌や動物愛護の曲も手がけている。

 曲作りを手伝ってくれるのは、愛犬「ケテル」と「ビナ」だ。

 二匹はキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとパピヨンの間に生まれたミックスの姉妹。ケテルという名はヘブライ語で「王冠」の意味。ビナは同じく「理解」の意味。旧約聖書に出てくる「生命の樹」のくだりから命名したという。

 姉妹だけあって、二匹の姿はとてもよく似ているが、ケテルは落ち着いた性格で、盲導犬のように優しいまなざしが印象的。ビナはおちゃめで、元気なお嬢さんといった雰囲気だ。

 川瀬さんがピアノの前の椅子に座ると、二匹は当たり前のように膝に乗ってくる。

 「私が作曲する間、いつもここに座っていてくれるんです。曲を作りながら、感情が高まって泣いてしまうこともあるんですが、そんなときも二匹が気持ちを癒やしてくれます」

 天使のような二匹がそばにいたら、どんな人でも幸せな気持ちになりそう。

 「犬たちは言葉を話さなくても、全身から真っすぐの愛情を示してくれます。特にケテルは人とのコミュニケーション能力が高く、ピアノを習いに来る子どもたちに人気です。外出も好きなので、キャリーバッグに入れて、よく電車でお出かけするんですよ」

 愛犬への思いを歌に託し、イベントなどで披露している川瀬さん。動物愛護にも関心を持ち、今年二月、チャリティーCD「もしも・・・~消え逝く命を前に~」を制作した。殺処分される動物たちをなくすため、東京都の動物愛護家・王白姫(はくき)さんが書いた詩に作曲して歌った作品だ。

 「殺処分の現実を訴える曲を歌うのはつらい面もありますが、かれらの命を救うためにも多くの人に聞いていただきたいと思います」

 川瀬さんの家にはケテルとビナのほかにも、母犬の「イヴ」や他の子たち数匹もいて、とてもにぎやか。

 「全員を日替わりで音楽室に入れて、一対一の時間を持つようにしています」と、細やかに気を配る。

 夜は犬たちと一緒に寝てエネルギーをもらっているという。毎朝、「お母さん、頑張るからね!」とみんなに声をかけ、曲作りに励んでいる。(文・宮晶子、写真・圷真一)