ペット大好き!情報
近藤研二さんの仕事中も「ゴロニャー!」と甘えに来るマルオ=東京都内で
近藤研二さんの仕事中も「ゴロニャー!」と甘えに来るマルオ=東京都内で
プロフィール

 こんどう・けんじ 1966年生まれ。福岡県出身。弦楽器奏者。今年結成20年になる「栗コーダーカルテット」のメンバーとして活動するほか、映画、アニメなどの音楽も担当。Eテレ「0655」「2355」では作曲多数。同局の「おかあさんといっしょ」で今月、歌を手がけている。

近藤研二さんとマルオ アメリカンショートヘア(オス 15歳)

15年来のわが子
作曲もお手伝い

 日付が変わる前の、わずかの間に時々、NHKのEテレで優しく流れる歌がある。

 「眠れ ねこ ねこ 耳もしっぽも・・・」

 語りかけるように歌うのは作曲者の近藤研二さん。そして画面で幸せそうな寝姿を披露している中には、飼い猫「マルオ」の姿も。

 5分間のミニ番組「0655」(月-金曜・午前6時55分)と「2355」(同午後11時55分)は猫好きの間でひそかなブームになっている。

 「画面には視聴者から寄せられた猫の動画などが映るんです。でも最初は画像がなかったので、マルオに登場してもらいました」と近藤さんは笑う。

 ギターやウクレレの奏者として活動する近藤さん。作曲の仕事も多く手がけている。

 「マルオからインスピレーションを得て作った曲は、ほかにもいくつかあります。癒やし系の音楽だけでなく、ユーモラスなところや、とぼけた感じなど、いろんな表情を見せてくれますから」

 目のくりっとしたマルオとは、もう15年も一緒に暮らしている。近藤さんが結婚するとき、妻の希望で迎え、自分たちの子どものようにかわいがってきた。

 「マルオの歴史はわが家の歴史そのもの。マルオのおかげで幸せに過ごしてきたように思います。だからマルオが腎臓病で入院したときはとても心配しました」

 11歳になったある日、食欲がなくなり異変を感じて動物病院に連れていき、重い病と診断された。

 以後、食事療法を開始し、ここ数年は自宅で朝晩、点滴を行っている。治療のかいあって、マルオは毛並みもよく元気そうだ。

 「不思議なことに、4月にこの家に引っ越してから、マルオの体調が良くなってきたんです。引っ越す前は、高齢の猫にとって家を移るのはストレスになるのでは、と心配したんですが、僕たちより早く新居になじみました。目やにも取れ、顔もすっきりしてきたんです」

 何か猫に心地よい環境変化があったのだろうか。

 マルオにはもう1つ、不思議なことがある。何の変哲もないカメラ用ストラップが10年来のお気に入りで、甘えたいときには、必ずこれを口にくわえて「ゴロニャー!」とやって来るという。

 「他のひもでは駄目なので、これだけはどんなにボロボロになってもなくさないように気をつけています」と、大切そうに床に置いた。

 愛猫のお気に入りは、飼い主にとっても宝物なのだ。(文・宮晶子、写真・木口慎子)