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愛犬チャーリーの「写真集を作りたい」と話す阿部力さん=東京都内で
愛犬チャーリーの「写真集を作りたい」と話す阿部力さん=東京都内で
プロフィール

あべ・つよし 1982年、中国黒竜江省生まれ。9歳で日本へ移住、その後国籍取得。18歳のとき映画関係の人材を養成する北京電影学院で1年間研修。NHKEテレ「テレビで中国語」に出演中。7月3~21日、東京・池袋のサンシャイン劇場で宅間孝行さん作・演出の舞台『夕-ゆう』に出演(名古屋公演は8月27~31日・名鉄ホール)。

阿部力さんとチャーリー ミニチュアダックスフント(メス 1歳)

離れるのつらい
娘持つ父の気分

 腕の中でまったりとくつろぐダックスフントを見つめる俳優の阿部力さん。チャーリーは被毛が金色に輝き、丸い目もかれんで美しい。

 「この子は2匹目のダックスフントです。高校2年生のとき、バイトでためたお金でシェルという子を飼いました。でも僕が日本を離れ台湾や北京に行き、海外暮らしが続いていた12歳くらいの、僕のいないときに亡くなってしまった。ショックでした」

 以来、犬を飼うことはできなかったという。

 「ペットショップにはよく行きました。連れて帰りたいと思う犬もいましたが、飼うことの責任と、別れのつらさを考えると、いまひとつ決心ができなかったのです」

 そのようなとき知人の犬が4匹の赤ちゃんを出産し、旅行に出るので預かってくれないかという話が持ち上がる。

 「4匹のうちチャーリーとレオという子犬を預かりました。名前はオスのようですが、両方ともメスでした」

 突然犬を連れ帰ると親にしかられるのではないかと不安に思ったが、杞憂(きゆう)にすぎなかった。むしろあまりのかわいさに大歓迎を受けた。しかしレオは生後4カ月で水頭症と診断され、病状が急変して亡くなってしまった。チャーリーはレオの死に直面し、まったく元気がなくなり、餌も食べなくなってしまったという。

 「僕もこのような形で家にやってきたチャーリーに縁を感じ、最初は預かるという形でしたが、そのままうちの子になってもらいました」

 今では阿部さんの生活に大きな変化を与える秘蔵っ子。

「外出したとき、チャーリーが待っているから早く家に帰りたいと思いますし、可能な限り、いろいろな世界を見せてあげたいと思うので、一緒に外出することも多くなりました」

 趣味の一つにカメラがある。チャーリーの見せる表情豊かな姿を写真の中に収めつつ、多くの思い出を共有したい。そしてチャーリーの写真集を作るのが夢だ。

 「もう一つの夢があります。もし可能だったら子どもを産んでほしいな。でも相手を探すにはどうしたらいいのだろう…」

 チャーリーの「縁談」を気にかけつつも、その前に、チャーリーとしばらく会えないことにも不安がある。

 「7月の東京を皮切りに、新潟、大阪、仙台、名古屋、札幌と9月まで地方公演が続きます。仕事は喜びですし、楽しいのですが、さすがに連れていけない。チャーリーは平気かもしれないけれど、僕のほうが寂しいな」(文・宮西ナオ子、写真・五十嵐文人)