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「傷つく子どもへ 動物が癒やしに」 米の研究者講演

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 米国で子どもと動物の関係を研究するブリンダ・ジェガセサン博士が昨年12月に来日し、東京都内で講演した。

 博士はシアトルのワシントン大学教育心理学部准教授。インド人で、シンガポールとインドで教育を受けた経験から、イスラム教、ヒンズー教、キリスト教など多文化環境下での子どもとペットの関係を研究している。

 講演で博士は、「どんな文化においても、子どもは動物にひかれ、自然な関係をつくることができる。動物の無償の愛は、子どもの孤独と不安を和らげてくれる」と語った。

 特に家族や健康面に問題を抱えている子どもにとって動物の役割は大きいという。

 米国のネーティブアメリカン居留区の子どもたちへの調査では、親が薬物中毒の治療施設や刑務所に入るなど、不安定な生活を送っている場合、その子どもたちの多くがペットの犬に慰められていた。ペットは唯一、変わらない存在として子どもの支えになっている。

 親からの虐待事件が多い米国では、子どもが裁判所で証言しなければならないこともある。そんな子どもたちに寄り添い、気持ちを和らげる「コートハウスドッグ」が、最近、シアトルの裁判所で活躍しているという。

 博士は、「動物は子どもと社会のつながりを助ける存在として、今後も役割を増していくだろう」と指摘している。

(2014年1月11日)