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盲導犬飼育の受刑者 出所後の再犯率低く

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 刑務所で盲導犬候補の子犬飼育にたずさわった受刑者は、出所後の再犯率が低くなる-。そんな調査結果が、島根県の刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」から報告された。

 同刑務所はPFI(民間資金活用による社会資本整備)事業で2008年に運営を開始した。日本初の試みとして、受刑者が盲導犬候補の子犬を育てる更生プログラムを、日本盲導犬協会の協力で行っている。

 盲導犬候補の子犬は通常、成長するまでの1年間は一般家庭に預けられ、盲導犬にふさわしい性格を身につけるよう育てられる。同刑務所では、1匹の子犬を5、6人の受刑者が交代で1年弱、各人の居室で寝食を共にし、愛情を注いで育てていく。現在までに122人の受刑者が、計28匹の子犬を育ててきた。

 今回、同刑務所を出所した受刑者の今年3月時点での再入所率(再犯率)を調べたところ、全体では2236人中238人と約10%だったが、同プログラムに参加した42人については、再入所者はわずか2人で5%と半分だった。

 同刑務所広報の三好清凡さんは「まだ調査対象は少ないが、受刑者は子犬をよくかわいがり、プログラムの効果は明らか」と話す。受刑者が育てた子犬たちはその後専門の訓練を受け、すでに2匹が盲導犬として活躍している。

 (2013年12月7日)