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「いつも私を励ましてくれます」。笑顔でだいすけを抱く永井裕子さん=東京都文京区のキングレコードで
「いつも私を励ましてくれます」。笑顔でだいすけを抱く永井裕子さん=東京都文京区のキングレコードで
プロフィール

ながい・ゆうこ 佐賀県出身。2000年、キングレコードから「愛のさくら記念日」でデビュー。12月4日に井上由美子さんと組む「なでしこ姉妹」の3作目「さよなら港」を発売、来年1月8日には20作目のソロシングル「勝負坂」を発売予定。

永井裕子さんとだいすけ ミニチュアダックスフント(オス 4歳)

甘えん坊さん
胸の中で大満足

 演歌歌手の永井裕子さんは幼いころから犬が大好きだった。それが19歳のとき、初めて「犬のいない味気ない人生」(永井さん)を経験することになった。歌手デビューのため、九州から1人で上京した時だった。「大好きな犬と別れるのがつらくてつらくて・・・。子どもの時から、家にはいつも犬がいましたから」

 3歳のとき、地元佐賀県でカラオケ大会に出場して注目され、中学2年でNHK「BS勝ち抜き歌謡選手権」の全国大会でグランドチャンピオンに・・・。そんな経歴を引っ提げ、歌手になるという夢のために選んだ道だったが、東京暮らしはさびしく、「故郷に帰りたい」と涙で枕をぬらす日が続いたという。

 それから10年の月日が流れ、13枚目のシングルCD「男の情歌」を出したとき、自分へのご褒美として迎えたのが、ミニチュアダックスフントの「だいすけ」だった。

 最初は、タヌキのような丸顔の子を探してペットショップを訪れたが、どの子もピンとこない。トキメキを感じない。最後に店員さんが抱かせてくれたのが、まだ2カ月で、手のひらにのるほど小さい子。希望とは異なり長い顔をしていた。しかし、永井さんが抱いたとたんに「おしるし」があった。

 「おしっこを引っ掛けられました(笑)。まるでマーキングされたみたい」

 これで決定。そのまま家に連れて帰って来た。  出会って4年。だいすけは天真らんまんで、茶色の毛並みがつやつやの美しい犬に成長した。

 「人間のような名前をつけましたが、本当に家族の一員。どんなことがあってもそばにいてくれて、『大丈夫だよ』と私を励ましてくれます」

 だいすけは甘えん坊。取材中も永井さんの胸に抱かれ、あごを腕にのせ、幸せそうに「ふうん」とため息をつく。永井さんが席を外すと慌てて後を追い、不在中は落ち着かず、「くうん、くうん」と鳴く。相思相愛という言葉がぴったりだ。

 だいすけが来てから、永井さんはシングルCDを順調に出し続け、すでに19枚。「だいすけ効果」は大きいようだ。その永井さんには、歌以外にも夢がある。犬の保護活動に携わることだ。   「だいすけを飼って、犬のことをあれこれ考えたり、調べたりする機会が増えました。殺処分される犬や震災で飼い主を失った被災犬の存在を知り、心が痛みます。今まで、たくさんの犬に癒やされてきましたから、CDが売れたら保護施設をつくる資金にしたいと思っています」

 そんな永井さんの思いを聞いただいすけ、腕の中で満足げに鼻を鳴らした。

(文・宮西ナオ子、写真・五十嵐文人)