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「高い高ーい!」。さくを抱え上げるジョン・Bさん=東京都内で
「高い高ーい!」。さくを抱え上げるジョン・Bさん=東京都内で
プロフィール

ジョン・ビー 1967年生まれ。大阪府出身。ミュージシャン。現在は「ジョン・B&ザ・ドーナッツ!」を結成し活動中。毎年9月に開かれるアーティストによる動物愛護チャリティーイベント「ハッピーミュージックフェスタ」にも毎回参加。

ジョン・Bさんとさく 猫(オス 推定6カ月)

気まぐれ屋さん
振り回され続け

 人気ロックバンド「ウルフルズ」(活動休止中)のベーシストで、今は新ユニットで活躍するジョン・B(ビー)さん。今年6月、初めての猫「さく」を迎えた。大阪府の動物保護施設から引き取った子猫だ。

 「大阪でライブがあった次の日、『ハッピーハウス』というシェルターに行き、出会いました。駐輪場で弱っていたところを保護されたそうです。うちの娘が、ぶさいくな猫をもらってきてくれというので、まあ、そこそこという感じのを選びました」

 12歳の娘や妻と相談して、猫を飼うことにしたジョン・Bさん。もともと、実家にいたシーズー犬「ジョン」を芸名にしたほどの犬好きだったが、最近は猫が気になっていたそうだ。

 「猫はいるだけで、こっちが幸せになるなあと」

 そんな思いから昨年作った曲が、「ねこ先生」。恋人との程よい距離のとり方を猫に教えてもらうという歌詞だ。その曲を収録したアルバムを今年7月リリース。タイトルも「Nya―!(ニャーッ)」。まさに「さく」が来た感激を表したよう。

 「娘は子猫を見て大喜び。さくという名も、娘がなにやら考えてつけたんです。そして毎日、おまえはなんてかわいいのー!と話しかけて」  すると不思議。キジトラ模様だったのが成長するにつれヒョウのような斑点模様になり、足も伸びてスラリとした体形に。知人からは「ベンガル猫みたい」と褒められる。

 さくが来て、また新しい曲が作れるのでは?

 「いや実はむしろ、猫というものが分からなくなってしまったんです」とジョン・Bさん。

 家に来た最初の日は、ジョン・Bさんの肩の上で眠ったさく。「めちゃかわいかったが、その後は2度とそんなことしてくれへん! 抱っこもできん」

 人に甘えているかと思えば、ふっと姿を消す。

 「外に出てしまったんじゃないかとみんなで心配して捜し回ると、洗濯機の上の棚の一番奥で寝ていたり」

 そして想像以上に気まぐれである。

 「オーブンの上に飛び乗るので、危ないから下ろす。また乗るので下ろすの繰り返し。やたら1つの場所にこだわるかと思うと、急に気が変わって行ってしまう。さっきまでのは、なんやねん!?」

 翻弄(ほんろう)される飼い主をからかうように、さくは一番高いロフトに上って、人間を見下ろしているとか。

 「犬とはほんとに違う生き物ですね。でもまあ、寝てるときはかわいいかなと」

 愛猫との絶妙な距離感をつかむには、もう少し時間がかかりそう。

(文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)