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「この子は母に溺愛されてお姫さま状態です」と笑う香坂優さんとマリア=東京都内の自宅で
「この子は母に溺愛されてお姫さま状態です」と笑う香坂優さんとマリア=東京都内の自宅で
プロフィール

こうさか・ゆう 名古屋市出身。タレント、司会、シャンソン歌手を経てタンゴの世界へ。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでデビュー。昨年は新曲「恋は悲しみのタンゴ」をリリース。著書に「抱きしめてタンゴ」(主婦の友社)。

香坂優さんとMaria トイプードル(メス 9歳)

指定席は母の隣
話をし甘える姫

 日本でのアルゼンチンタンゴの第一人者、香坂優さん。ペットはトイプードルのMaria(マリア)。シルバーグレーでミニサイズ。目がくりくりとかわいくておしゃれな犬だ。

 とはいえ、このマリア、撮影でお宅を訪問してもなかなか現れず、鳴き声も聞こえない。香坂さんが別室から抱いて現れても、何となく居心地が悪そうにそわそわしている。撮影が終わって床に下りると、脱兎(だっと)のごとく走り去り、あっという間に姿を消した。

 「マリアは母の部屋に一目散に帰っていったんです。母のことが大好きで、いつも一緒。一時も離れようとしないんですよ」と苦笑する。

 現在、香坂さんの母親は94歳。マリアと親密なラブラブ生活を営んでいる。いつも母親のベッドの上にいて、時には寝ているおなかや胸の上で満たされた様子で眠っているという。

 「以前はアミというマルチーズがいました。その子が8歳のときにがんになり、術後の回復が悪くて亡くなってしまったんです。そのときの母の嘆く姿は、かわいそうで見ていられませんでした」

 アミの亡くなった日の夕方、母親は亡きがらを大切に抱いて散歩に出かけ、アミに何かを語りかけていたという。その光景が不思議に思えたのか、近所の人が心配して尋ねてきたほどだ。

 「アミ亡き後の母は泣いてばかり。私にとって母の幸せが何よりの願いですから、新しい犬を迎えようと話し合い、マリアと出会いました」

 9年前、生後3カ月でやってきたマリアに母親の心もやっと癒やされた。

 「マリアは、自己主張が強く、嫌となったらプイッと横を向いてしまうような子。気位が高く、言うことを聞いたり、聞かなかったり。私がお散歩に行こうといっても、『いや!』と絶対に歩きませんから(笑)」

 しかし、母親には従順で自分の思いをきちんと告げる。「母の目をしっかり見つめ、ムニュムニュと言葉らしきものを発して、何かを物語ります。母はそれを理解し、会話しています(笑)」

 もちろん、小さなお願いはすべてかなえられるから、完全なお姫さま状態。

 そんな話をしているうちに、今度は母親と一緒に現れたマリア姫。先ほどのよそよそしさとは打って変わって尻尾をふり、うれしそうに歩いてきた。

 母親を守るかのように近くに座り、幸せそうにくつろいでいる。それを見守る香坂さんもうれしそう。母親と共に過ごす日々が、香坂さんの歌手活動のエネルギーにもなっている。

(文・宮西ナオ子、写真・千葉一成)