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保健所に来た犬 職員と心通わす 宮崎の実話、映画に

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 宮崎県の保健所職員の実話をもとにした映画「ひまわりと子犬の7日間」(平松恵美子監督、堺雅人主演)が3月16日から全国で公開される。

 モデルとなった職員は宮崎県中央保健所の上野久治さん(56)。2007年、保健所に1匹の母犬とその子犬3匹が収容された。収容犬は、健康で若く人懐っこければ、新しい飼い主に譲渡される可能性があるが、それ以外は7日間で殺処分となる。

 母犬は攻撃的で処分は免れないと思えた。そうなると子犬たちも生きていけない。上野さんらは規則を破って処分日を延長、毎日母犬に話しかけ心を開かせようと努力した。3週間後、処分を決断した上野さんが母犬に近づいた時、母犬は初めて抵抗せず首をなでさせた。「ひまわり」と名づけ、自ら飼うことにし、子犬たちももらわれていった。

 命をつないだひまわりは有名になり、県はその名を取って、犬猫の譲渡を進める施設「ひまわりの家」を08年に開設した。しかし、まだ捨て犬は多く、犬の殺処分は同県で1年に1000匹以上。上野さんは「犬は飼い主に最期をみとってほしいはず。どうか捨てないで」と訴える。

(2013年2月23日)