ペットピックアップ情報

犬相手に読み聞かせ 子どもの読む力向上 米の専門家が紹介

 子どもが犬を相手に本を読み聞かせると、読む力が向上する-こんなユニークな研究成果を、来日した米国の専門家が紹介した。キャロル大学准教授リチャード・ティミンズさんで、今月初旬、東京都内で講演を行った。

 ティミンズさんは、動物が人にもたらす効果を長年研究。2003年から08年まで、カリフォルニア大学デービス校獣医学部動物介在センターの所長を務め、この間、犬への読み聞かせの効果を検証した。

 公立小学校の3年生26人を対象にプログラムを実施。訓練されたおとなしい犬を相手に、子どもは自分の選んだ本を10~15分、はっきりした声で読み聞かせた。これを8~10週間続けた結果、1分間あたりに読む文字数が89から104へと12%増え、流ちょうに読めるようになった。他の子どもたちによる実験では文字数が30%増えた。一方、犬なしで比較実験した子どもたちは、ほとんど効果が上がらなかった。

 なぜ犬に向かって読み聞かせると読む力がつくのか。子どもたちは「犬に読んでやるのが楽しい」「間違って読んでも犬は気にしないので続けられる」と話し、親も「子どもが自主的に読むようになった」と喜んだという。

 ティミンズさんは「犬に読んでやることで、子どもは読書が好きになり、積極性も向上する」と説明、現在も研究を続けているという。

(2012年12月15日)