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カメラの前でポーズをとるのが上手なトゥルー。「お出かけが好きな社交家タイプ」と西平衣里さん=東京都内で
カメラの前でポーズをとるのが上手なトゥルー。「お出かけが好きな社交家タイプ」と西平衣里さん=東京都内で
プロフィール

 にしひら・えり 1969年福岡県生まれ。出版社勤務を経て、一般社団法人アニマル・ドネーションの代表理事を務める。詳しくは HP で。寄付先などの情報が公開されている。

西平衣里さんとトゥルー トイプードル(オス 7歳)

手作り健康食で
元気を取り戻す

 西平衣里さんは一昨年、一般社団法人「アニマル・ドネーション」を立ち上げ、代表理事を務める。殺処分からペットを保護する活動を行っている動物愛護団体などを支援するのが目的。オンラインの寄付サイトを設立し、これまでに約950万円の寄付を集め、各団体へ寄付してきた。そのきっかけとなったのが、愛犬のトイプードル「トゥルー」だ。

 「トゥルーと暮らしていくうちに、日本はペットの後進国だということが分かってきたんです」

 西平さんは出版社に勤務していたが、34歳の時に退社し、ヘアサロンの経営を始めた。仕事を変えたことで、ペットを飼える環境ができた。実家では猫を飼っていたので、猫をと思ったが、夫が猫アレルギーと分かり、犬に変更。毛の抜けにくいトイプードルにしようと決め、ブリーダーに依頼した。

 「とても慎重なブリーダーさんで、どんなタイプの犬がいいか6、7回話し合い、交配して誕生したのがトゥルー。活発で、人とも犬とも仲良くなれる、まさに希望通りの犬でした」

 だが、トゥルーはおなかが弱く、しばしば血便が出た。4軒の動物病院を回り、療法食を試したが、なかなか体質は改善しない。ところがある日、偶然出会った獣医師に手作り食を勧められ試したところ、すぐにおなかの状態がよくなり、驚いた。

 「人間が動物を正しく理解することが、いかに大切かを学びました」

 早速、ペット栄養管理士の資格をとり、西平さん自らトゥルーに最適な食事を作り始めた。ペット用のシカ、ウマなどの肉、10数種類の野菜、そして玄米や米を混ぜる。

 体だけではなく心の健康も大事と、犬仲間ともたくさん遊ばせている。

 「おかげですっかり元気になりました。トゥルーの長生き目標は25歳です」と自信をのぞかせる。

 昨年、西平さんは男の子を出産。赤ちゃんの出現に最初は神経質になったトゥルーだが、やがて兄のように気配りするようになった。

 「息子の所におもちゃを持ってきたり、泣いていると様子を見にいったり。あらためてトゥルーが大好きになりました」

 幸せな愛犬生活を得た西平さん。だがその一方で、多くのペットが殺処分されている実態を知り、さらに、その状況を少しでも変えようと身を粉にして活動する人々の存在を知った。「自分にも何かできることはないか」と、出版社時代に培った情報収集力を駆使し、今回のオンライン寄付サイト設立に至った。個人がどの動物愛護団体へ寄付するかを選べ、手軽に寄付できる新しいサイトだ。

 「殺処分ゼロになる日を早く見たい」という西平さん。トゥルーと共に、その日を心待ちにしている。(文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)