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自宅でくつろぐ三遊亭笑遊師匠とワグ=千葉県船橋市で
自宅でくつろぐ三遊亭笑遊師匠とワグ=千葉県船橋市で
プロフィール

 さんゆうてい・しょうゆう 1951年東京都生まれ。73年4代目三遊亭圓遊に入門、6年半の内弟子生活を送る。79年二つ目昇進で、笑遊と改名。89年真打ちに昇進した。

三遊亭笑遊師匠とワグ パグ(オス 7歳)

見ると笑える・・・
夫婦円満のもと

 三遊亭笑遊師匠の高座で大ウケするのが、愛犬の枕話-。「パグっていう犬を飼っているんですけどね、犬は飼い主に似るもんですね。やたらブヨブヨして、目ばかりギョロギョロ。どこかで見たことがあるなと思ったら、この犬、うちのかみさんにそっくり・・・」と描写も面白く、客席を沸かせる。

 この落語を聞いた人ならば、一度は会ってみたくなる。犬の名前は「ワグ」だ。

 「子どものとき、ツキノワグマのような模様が胸の周りにあったので、ワグと名づけました。今じゃあ、その模様がなくなっちゃったけどね」

 7年前、知り合いの家で、たくさんパグの子どもが生まれ、「もらってくれない」と声をかけられた。

 「かみさんが『犬、飼っていい?』って聞くからさ、『もちろん、いいよ』って答えたんだけど」

 おかみさんが連れてきたワグはまだ生後数カ月。「小さくてかわいかったね。あまり吠(ほ)えないし、静かにしている。誰に対しても愛想がいいから、番犬にはなれないね」

 取材中もグルグルと喉を鳴らして鎮座している。そばに行くと、おなかを出してごろんとひっくり返り、「撫(な)でてくれ~」というように、うっとり目を閉じる。芝生のような短毛で覆われているおなかを撫でると、気持ちよさそうに、さらにグルグルとうなる。

 「ワグはかみさんが一番好きだね。かみさんもワグをとてもかわいがっていて、もう目の中に入れても痛くないと言っているからね」

 ワグはそんなおかみさんと相思相愛。おかみさんが家にいるときは、いつも後をついて回る。寝るときも一緒だ。

 「かみさんの部屋をのぞくと、ワグをぎゅっと抱きしめて寝ているよ。その腕の中で、ワグは気持ちよさそうだなあ」

 ワグにヤキモチは焼かないの?と師匠に聞いた。

 「ワグが来てから夫婦仲は、一段と良くなったね。だって、何か面白くないことがあっても、ワグを見ていたら、ニコッと笑っちゃうからね。それにワグの話で夫婦の絆も深まるってもんだ」

 師匠も、おかみさんに負けじとワグをかわいがっている。朝晩の散歩は師匠自ら連れて行くし、一緒にお風呂に入って、シャンプーもしてあげる。

 「ワグもいよいよ7歳で老犬の部類に入ったから、健康には気をつけている。大切な家族だからね。この子に万が一のことがあったら大変だよ」

 至れり尽くせりのお世話だが、その恩返しともいえるネタを提供してくれる。飼い主孝行な犬だ。

 (文・宮西ナオ子、写真・淡路久喜)