ペット大好き!情報
谷村志穂さんに抱きかかえられるミーミー(右)とチャイ=東京都内の自宅で
谷村志穂さんに抱きかかえられるミーミー(右)とチャイ=東京都内の自宅で
プロフィール

たにむら・しほ 1962年札幌市生まれ、北海道大農学部卒。2003年「海猫」で第10回島清恋愛文学賞を受賞。最新刊は「尋ね人」(新潮社)。活動情報などは本人の 公式HP で。

谷村志穂さんとチャイ、ミーミー

互いに通じ合う
猫の世界に憧れ

 今年4月、2匹の愛猫についてのエッセー「チャイとミーミー」を出した小説家の谷村志穂さん。自宅を訪ねると、いました、いました、チャイとミーミーが。谷村さんは「ミーミーは警戒心が強く、人見知りするので…」と言っていたものの、飼い主ともどもカメラ目線ばっちり。

 2匹とも毛がフサフサとしてきれい。その理由はチャイが猫にしては珍しく、シャワーが好きだからという。谷村さんがお風呂の掃除をしていると、チャイがやって来る。「チャイを洗ってやっていると、ミーミーも何をやっているのかなあ、という顔でやって来ます。それで、ミーミーも洗ってあげて。ちなみに、シャンプーは夫のを使っています」

 チャイは1997年にも、登場している。ミーミーは千葉県で拾われ、巡りめぐって谷村家にやって来た。「まだ手のひらに乗るくらい小さくて。名前はミーミーと、もう付いていて。私がミルクを飲ませました」

 新聞を広げて読んでいると、ミーミーが乗ってくる。パソコンに向かっていると、チャイがキーボードにちょっかいを出してくる。邪魔するけど、怒れない。チャイは高齢なので、水をよく飲ませた方がよい。谷村さんは朝起きると、まず家の中の3カ所の水飲みに、水を補充するのが日課だという。

 チャイは谷村さんが結婚する前から一緒にいる。結婚して、子どもが生まれた。さらにチャイよりずっと年下のミーミーが家族に加わった。

 「2匹は個性が違います。チャイからは母性を感じ、ミーミーはちょっとひねくれた甘えん坊。2匹の関係は時には母娘、時には姉妹のよう。相性は悪くはないです」

 チャイが鳴いている。「そうね、ご飯が欲しいのよね」。チャイにペットフードを与えても、食べない。チャイにはシニア用のフードを与えている。「そうか、ミーミーね」。ミーミーに餌を与える。その逆もある。互いに相手のために、餌をおねだりしてあげるのだ。身を寄せ合って寝たり、互いに毛づくろいをしたり。

 「猫同士、テレパシーで通じ合っているのかも。うらやましくて、猫の集会とかに参加したいと憧れるけど、人間には入ることができない関係なんでしょうね」

 さて、小説家にとって、猫とは-。

 「例えば、主人公が猫と暮らしていれば、それだけで1つの光景が生まれ、主人公に個性を与えます。私は(登場人物に)ペットがいるか、必ず考えます」という。

 家族と2匹の猫と暮らす、それが谷村さんの個性のようだ。

 (文・草間俊介、写真・高嶋ちぐさ)