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大場久美子さんにすっかり懐いているララ(右)と美愛。「福島育ちなので、冬も寒がらず元気です」と大場さん=都内の公園で
大場久美子さんにすっかり懐いているララ(右)と美愛。「福島育ちなので、冬も寒がらず元気です」と大場さん=都内の公園で
プロフィール

おおば・くみこ 1960年生まれ。埼玉県出身。テレビドラマ「コメットさん」などで人気に。最近は心理カウンセラーとしても活動中。著作に「やっと。やっと!パニック障害からぬけ出せそう…」(主婦と生活社)など。公式HPは こちら

大場久美子さんとララ、美愛 ミニチュアダックスフント(ともにメス 5、2歳)

預かった被災犬
すっかり家族に

 大場久美子さんと元気に公園を散歩するミニチュアダックスフントのララと美愛(りお)。誰が見ても仲の良い飼い主と愛犬に見える。だが、2匹は福島県の飼い主から大場さんが預かっている、いわば被災犬なのだ。

 大場さんが2匹を預かるきっかけとなったのは、動物ボランティア団体「UKCジャパン」との出会い。

 「東日本大震災後すぐ、この団体が被災地にペットのレスキューに行くのをテレビで見ました。私にも何かできることはないかと思い、神奈川県のシェルターへ支援物資などを届けに行きました」 

 何度か訪れるうち、被災犬の一時預かりを団体から頼まれた。動物好きの大場さんには、すでに2匹、ミニチュアダックスフントの「ココ」(メス、11歳)と「わん太」(オス、9歳)がいたが、数匹なら預かれそうだった。

 「最初に心配したのは、預かる犬たちに、前と同じような生活環境を与えてあげられるかということでした。すると団体の人は『気にせず大場さんのやり方で飼ってください』と」

 最初に美愛を、次いで別の飼い主からララを預かった。ララは最初の3日間、家の隅にうずくまっていたが、徐々に本来の活発さを取り戻していった。

 まず取り組んだのはトイレのしつけ。ララは室内のペットシーツを使う習慣はなく、1日に何度も外へトイレに連れて行かなければならなかった。だが、夏のある日、外に出たララが、すぐ家に戻ろうとした。「きっと東京のあまりの暑さにびっくりしたんでしょうね」。ついに室内トイレを使うようになった。

 先住犬たちとの関係づくりにも時間がかかった。

 「3カ月くらいはみんな混乱状態だったかもしれません。でも、ある時期からそれぞれの居場所とか私に甘える時間などが、うまい具合にすみ分けができてきたんです。まるで彼らで話し合ってルールを決めたみたいに」

 来た側も受け入れる側も、新しい環境に適応し、たくましく生きていこうとする犬たち。ララも美愛もたくさんの新しい言葉を覚えたし、大場さんも今では、犬たちの足音とにおいだけで、誰が何をしているか分かるとか。愛情が深まれば、それだけ別れがつらくなりそうだが…。

 「でもこの前、美愛の飼い主さんに会ったとき、美愛にはおうちが2つあってもいいよね!!と言ってくれて、うれしかったですね」

 3月には東京や名古屋で舞台出演が予定されている大場さんだが、「仕事以外は犬中心の生活」とか。ララと美愛にとって、大場さんの家は心休まる第2の故郷になったようだ。

 (文・宮晶子、写真・川柳晶寛)