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とびさぶろうと絹山さん。「うちのとびさぶろうは、トビネズミの中でもイケメンだといわれます」=都内の自宅で
とびさぶろうと絹山さん。「うちのとびさぶろうは、トビネズミの中でもイケメンだといわれます」=都内の自宅で
プロフィール

きぬやま・さめはる 1984年東京都生まれ。日大芸術学部卒。学生時代から「絹山サメハル」のペンネームで絵を描き、現在は会社勤めをしながら漫画家として活動中。趣味は猫カフェ、ウサギカフェ巡りなど。

絹山サメハルさんととびさぶろう オオミユビトビネズミ(オス 推定3歳)

わがままクール
そこがかわいい

 その姿は、小さなカンガルーのようでもあり、足の長いリスのようでもある。大きな目を見開いたまま、水槽の中でジャンプしてはキョロキョロ。なんともユニークだ。

 漫画家の絹山サメハルさんが、このトビネズミという生き物に出会ったのは3年前。珍ペットとの生活を漫画に描き、この夏出版した。そのタイトルは「ペットがご主人様 わがままでも愛しいやつ」(PHP研究所)。

 トビネズミは、北アフリカから東アジアにかけて、砂漠などの乾燥地帯に生息する。一跳びで3メートル程度跳躍できるともいわれている。 

 「飼い主があれこれ気を使い、少しでも快適に暮らしてもらおうと努力しても、トビネズミは常にクールで、おかまいなし。そこがかわいくて」と絹山さん。

 3年前、彼氏もできず、つまらない日々を送っていたという絹山さん。愛情をそそぐ対象を探そうと、友人とペット店に行った。昔ウサギを飼っていたのでウサギを探したが、目を奪われたのが、オオミユビトビネズミ。チェコから70匹ほど輸入されたという新種のペットだった。

 もともと乾燥地帯の生き物なので水はほとんど飲まず、食べ物はヒマワリの種と野菜。その名の通り活発に運動するので、大きめの水槽を用意する必要があるが、一人暮らしでも十分飼えそう。

 すぐに購入し、「とびさぶろう」と名付けた。「ウサギのように触ったりなでたりはできませんが、見ているだけで十分癒やされます」

 とはいえ、日本での飼育情報はあまりなく、試行錯誤の日々。最初は寝ている姿を見るたび、死ぬんじゃないかと冷や汗をかいた。やがて絹山さんの影響で、友人もトビネズミを飼い始め、情報交換もできるように。

 「寒さや湿気は苦手ですが、室内でそれなりの飼育環境を整えていればOK。人が水槽の外で何をしてても気にしません。わがままなくせに、適当に生きているやつだと分かりました」

 定期的に砂風呂に入れてやるときが、数少ないコミュニケーションの機会とか。

 「最初はすごくうれしそうに砂で遊ぶんですが、ものの30秒もしないうちに飽きて、もう出して!!と前脚を伸ばしてきます。そのときが一番甘えられている感じがします」

 とびさぶろうが来てから、絹山さんの毎日は充実している。合コンよりも、ペット好きな友人と猫カフェやリス園に行くのが楽しみ。

 「いろんな動物と触れ合いますが、家に帰ると、やっぱりうちのとびちゃんが一番かわいい!?と思います。とびさぶろうは、ダンナでもあり、息子でもありますね」(文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)