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おしゃれな水森亜土さん。個性的なムクといいコンビ=都内の自宅で
おしゃれな水森亜土さん。個性的なムクといいコンビ=都内の自宅で
プロフィール

みずもリ・あど 東京都出身。猫や少女を描くイラストレーターとして長い間人気を誇る。また劇団未来劇場では女優として活動。歌手としてもライブ活動を行っている。

水森亜土さんとムク

高齢でも元気!!
今も頼れる相棒

 イラストレーターとしてはもちろん、芝居にライブにと精力的に活動を続けている水森亜土さん。飼い主に似たのか、愛犬の「ムク」も17歳の高齢にもかかわらず元気で、毎日の散歩を欠かさない。

 昭和の風情が残る水森さん宅で、ムクは庭に面した廊下がお気に入りの場所。客人を気にすることなく、昼寝している。なかなかの大物といった感じだ。

 「甲斐犬(かいけん)の血が入っているらしく、野性的な性格でね。若いころは何度も脱走して大変でした。最近はさすがにおとなしくなったね」と水森さんは笑う。

 ムクはアトリエのある長野県へ行く途中、立ち寄ったレストランで保護されていた子犬だった。近くで捨てられた犬が産んだという。子犬のきょうだい4匹をもらいうけ、3匹を知人に譲り、残ったのがムクだ。名の由来は画家のムンク。「あの叫びの絵の、ぬおーっとした感じが似ていた」とか。

 野性的なムクは、散歩でリードをぐいぐい引っ張り、水森さんは引きずられて公園の池にドボン!!ということも。拾い食いもしょっちゅうで、変な物を食べて具合が悪くなり、動物病院に担ぎ込まれたこともあった。

 だが、水森さんが毎週、長野のアトリエにこもって仕事するときは、頼もしい番犬になってくれる。

 「前はいろんな音に反応して大忙しでした。今は耳が遠くなり、むしろムクは楽なんじゃないかな」

 1年ほど前、夜中に少しおもらしをした。それからおむつを着けることにした。今では1日3回着け替える。ムクが自分で用を足しに行くときは外してやる。はかせる水森さんも、はかせてもらうムクも慣れたもので、あっという間だ。

 ムクのきょうだいにも寿命が訪れ、今年5月、最後の1匹が天国へいった。

 「ムクもそろそろかもしれないから、一応、動物霊園のパンフレットはもらってきた。最近は足が弱くなったので、夜寝る前にさすってやると、気持ちよさそうにしてるんだよね。でも、まだまだ。ムク、頼りにしてるからね、と励ましています」

 23日まで、東京・新宿シアターモリエールで、劇団未来劇場「甘い恋のジャム」に出演している水森さん。9月には、これまでの作品をまとめた「ADO MIZUMORI FOREVER 水森亜土イラストレーション作品集」を出版した。その中に珍しくムクをモデルにした作品がある。17年前の、まだあどけない顔をした子犬のムクが、夢を見るように少女に抱かれている。

 (文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)