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活発なトート(左)と、おとなしいよつば。「2匹合わせて、ちょうどいい性格です」と風見さん=都内で
活発なトート(左)と、おとなしいよつば。「2匹合わせて、ちょうどいい性格です」と風見さん=都内で
プロフィール

かざみ・しんご 1962年生まれ。広島県出身。82年デビュー後、タレント、俳優として幅広く活躍。現在、テレビのバラエティー番組「噂の!東京マガジン」などに出演中。

風見しんごさんとトート、よつば ミニチュアダックスフント(メス 10歳)、ヨークシャーテリア(メス 2歳)

愛くるしい姿に
亡き長女しのぶ

 風見しんごさんにとって、ミニチュアダックスフントの「トート」とヨークシャーテリアの「よつば」は、亡き長女と家族をつなぐ大切な存在だ。

 「トートは、長女を見送ってくれた犬、そして、よつばは、長女が届けてくれた犬だと思っています」と話す。

 風見さんの長女えみるちゃんは、4年前、10歳の時、交通事故で突然亡くなった。そのえみるちゃんがかわいがっていた犬がトートだった。

 トートは小学校入学のお祝いに迎えた犬。名前も、えみるちゃんが大好きな「オズの魔法使い」の主人公ドロシーの愛犬と同じ名に決めた。

 「ブリーダーさんのところに見に行くと、長女は、ドロシーの犬に似ているからと、ボサボサの毛のトラ柄の子犬を選びました。よりによって…と思ったら、ブリーダーさんが、これはとても珍しい毛色で希少価値の子犬ですというのでびっくり」

 トートは明るく社交的で、みんなにかわいがられた。ただ1つ問題(?)は、その大食ぶり。「あり得ないくらい食べて、あり得ないくらい排せつするんです。人の漬物まで食べるんですよ!?」

 長女が突然天国へいってしまった時は、トートも家族とともに小さな棺(ひつぎ)を見送った。

 やがて次女が小学校入学を迎え、やはり犬を欲しがった。

 「妻は、2匹は大変だから絶対だめと。でも近くのペット店をのぞいたら、妻が1匹の子犬の前で立ち止まったんです。見ると、誕生日が長女と一緒でした」

 縁を感じ、その子犬を迎えた。次女はよつばと名をつけた。それは、かつてえみるちゃんがゲームの中で育てていたペットの名前。まさに、天国の長女がプレゼントしてくれたような犬だ。

 「よつばは時々、目に見えない誰かにじゃれているような行動をするんですよ。もしかすると、今、えみるがうちに帰って来ていて、よつばにはそれが分かるのかなあって。その時じゃれている様子は本当にかわいくて、癒やされるんですね」

 娘の悲劇を体験した風見さんは、東日本大震災の被災者の心にも寄り添う。

 「家族を失った心の空白は、なかなか埋められるものではないんです。でも、その死をきっかけに知り合った人や縁があったペットが、新しい力を与えてくれることに気づき、少しずつ歩み始めることができる。負けないで!!という長女の声が、犬たちを通して聞こえてきます」

 5月に全シングルレコードの初CDアルバム化「ゴールデン・ベスト」を発売した風見さん。いつまでも元気に踊れるよう、新たに体力トレーニングも始めているそうだ。

 (文・宮晶子、写真・安江実)