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あん太(左)とまめ太郎、「どちらもミミのたれ具合がいいんですよ」と中鉢さん=ペットと入れる行きつけの店で
あん太(左)とまめ太郎、「どちらもミミのたれ具合がいいんですよ」と中鉢さん=ペットと入れる行きつけの店で
プロフィール

 ちゅうばち・さとし 1966年秋田県生まれ。東京芸大卒。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第11期修了。藤原歌劇団所属。NHK教育テレビ「ゆかいなコンサート」にレギュラー出演した。

中鉢聡さんとあん太、まめ太郎 ミックス(オス 10歳)、チワワ(オス 9歳)

川の字になって
休日過ごしたい

 オペラ歌手の中鉢聡さんの愛犬はミックス犬の「あん太」とチワワの「まめ太郎」。どちらも茶色のボディー、耳がたれ、親しみやすい雰囲気がある。

 「僕は音楽界のエリートコースを歩んできたわけではありません。高校も秋田県の普通高校でした。2匹の持つ雰囲気が、僕の気持ちに合うんです」と話す。高校で吹奏楽部に所属し、トロンボーンを吹いていた。2年生の時に歌ってみたら、声楽もいけるぞ、となり、音大を受験してみたら、合格して、今に至っているという。

 もう1匹、「ごん太」という今年17歳になる犬を飼っていた。しかし、イタリアに留学することになったので、秋田県の実家に預け、そのまま実家の犬になっている。帰国後、結婚して、東京郊外に住み始めた。

 愛犬との出会いはまずあん太から。10年ほど前、怪しそうな自称ブリーダーのおじさんが駅前の道端で夜に店を開き、子犬を売っていた。たまたま中鉢さんと夫人が通りかかった。生後2カ月くらいの子犬がいた。夫人が何げなく抱っこすると、子犬はスヤスヤと寝始めた。それで、夫人が「もうだめっ、この犬を…」となった。犬を選んだのではなく、犬に選ばれたのかも。おじさんは一時は街の名物?になっていたが、いつの間にか姿を消した。

 子犬の名前は、夫人が実家で飼っていた犬の「アラン」と、中鉢さんのごん太の名前をミックスして、あん太と名付けた。

 「あん太という名前は『あんた、何やってんの!?』と呼びやすいでしょう」

 あん太を飼いだし、ペット店に通うようになった。店に名前がまめ太郎なのに、ちょっと大きめのチワワが売れ残っていて、気になった。生後半年を過ぎ、「このまま売れ残っていると…」と考え、迎え入れた。2匹はオス同士、時にはけんかもするが、仲が良い。夫人も同じ歌劇団に所属する歌手で、夫婦そろって通勤している。日中は2匹だけで、2人の帰りを待つ。

 帰宅はいつも遅くなり、帰ってから2匹に食事を与え、それから2人と2匹でそろって真夜中の散歩に出る。それが日課だという。

 「夫婦とも体が資本のようなもの、体調管理には気を使います。2匹の散歩は規則正しい生活をするうえで、とても役だっています」と中鉢さん。

 6月18日には故郷の秋田県の湯沢文化会館、7月7日には東京・サントリーホールで出演のスケジュールが組まれ、けいこにも熱が入る。

 「疲れて帰ってきても、2匹に癒やされますね。僕も本当の犬になって、3匹でリビングで川の字になってゴロンとして休日を過ごしたい、それが夢ですね」

 (文・草間俊介、写真・石井裕之)