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「天馬、長生きしてね」と語る新妻聖子さん=都内の自宅で
「天馬、長生きしてね」と語る新妻聖子さん=都内の自宅で
プロフィール

にいづま・せいこ 上智大学卒。11歳から7年間タイで過ごす。「ミス・サイゴン」のヒロインなどミュージカル出演多数。本文中の舞台や映画出演情報などは 公式サイト で。

新妻聖子さんと天馬 チベタンスパニエル (オス 推定15歳)

タイで見つけた
家族以上の存在

 ミュージカル女優の新妻聖子さんの愛犬は、推定15歳のチベタンスパニエルの「天馬」。体は小さいものの、見た目は自信にあふれ、貫禄も十分。この犬種はどちらかというと日本では珍しい。「天馬との出会いはバンコクのウイークエンドマーケット。当時、一家でバンコクに住んでいたのです。天馬は母親からの16歳の誕生日プレゼントでした」

 新妻さんが愛知県祖父江町(現稲沢市)の長岡小学校の5年生だった時、父親がバンコクに転勤になり、両親や3歳年上の姉と一家で移り住んだ。

 その後、バンコクのインターナショナルスクールに在学中、姉が大学進学で帰国し、母親が「姉がいなくなったので、寂しいでしょう。犬でも…」と思いやってくれ、そのマーケットに一緒に行った。

 「他の犬が『私、私よ』と吠(ほ)えてアピールしていたのに、この犬はケージの隅にうずくまり、元気がなさそうに見えました。私が保護してあげなくちゃあと思いました」

 名前の「天馬」は、「日本を離れていたからこそあえて日本語の名前を」と考え、当時流行していた動物占いで決めた。

 新妻さんも大学進学で帰国し、天馬と離れた。父親はその後、ジャカルタ、ソウルへと転勤になり、天馬も一緒に連れていった。

 日本に住む新妻さんは時々、両親を訪ね、天馬と会っていたが、2006年、新妻さんが東京に自宅を構えたのを機に、天馬は新妻さんのもとへやって来た。

 天馬は手間もかからず、大きな病気もせず、年齢を重ねてきた。吠えたり鳴いたりもあまりしない。バンコク、ジャカルタでは、狂犬病が怖かったので、もっぱら室内で過ごした。

 「天馬はソウルへ行くまで、他の犬を見たことはありませんでした。それで、自分を犬とは思っていないかもしれませんね」

 天馬は新妻さんが帰宅すると、必ず玄関で迎えてくれる。新妻さんは1月25日から東京・赤坂レッドシアターで、ひとり芝居の予定が組まれている。けいこで帰宅が遅くなっても、玄関で目が合った瞬間、疲れた体が癒やされるという。

 一方、新妻さんは日本では処分される犬や猫が多いことに気づいた。「そうした犬猫を保護する活動を行うNPOを、微力ですが支援することもしています」と話す。その分野に目が向いたのは、天馬のおかげでもある。

 「天馬は私にとって、子ども? あるいは、おじいちゃんかな。時には家族以上の存在かもしれません。天馬、長生きしてね」

 (文・草間俊介、写真・五十嵐文人)