ペット大好き!情報
愛猫を抱きしめるマエキタミヤコさん。左からクロ、ハナ、ハナクロ=都内で
島川万里奈さんとユー(左)とフータ=都内で
プロフィール

しまかわ・まりな 東京都出身、静岡県在住のシンガー・ソングライター。音楽療法家、英国フラワーエッセンスプラクティショナーとしても活躍中。2007年東久邇宮記念賞受賞。

島川万里奈さんとユー、フータ ミニチュアダックスフント(メス 12歳、オス 11歳)

いとしさ込めて
歌声で語りかけ

 シンガー・ソングライターの島川万里奈さんが1990年に家族に迎えたのが、チビマルというミニチュアダックスフント。「誕生日プレゼントとして、主人にお願いして買ってもらったんです」

 チビマルはインターナショナルチャンピオンを総なめにした由緒ある血統の子。9歳の時、お嫁さんをもらった。それがユー。2頭の間に誕生したのがフータたち5つ子の兄弟だった。

 「フータは真ん中の子。逆子だったので主人が一生懸命、ユーと呼吸を合わせて出してあげました。兄弟の中でも一番大きく、丸々としていた。ユーの負担を考え、フータは、人工乳で育てました」

 その後、求められてよその家にもらわれていったが、極度のホームシックになり、再び島川家へ。以後、チビマル、ユー、フータと幸せな時間を過ごした。

 しかし、2000年、引っ越しをした時に不幸が起きた。チビマルが島川さんたちが近所にあいさつに行っていた、ほんのわずかな間に心臓発作で亡くなった。

 「家に戻って玄関ホールに倒れているチビマルを見てびっくりしました。私にとっては、あまりにも突然の別れ。もう2度とこんな別れをしたくないと思いました」

 それから島川さんは2匹の健康にことさら気を使った。しかし、ユーに波乱が訪れた。05年、家の中で足を引っかけて骨折してしまった。手術をしたが、うまくいかず、障害が残った。しかも翌年にはヘルニアに。

 「有名な獣医師に手術をしてもらい、どうにか歩けるようになりましたが、もう12時間遅かったらだめだったと言われました」

 さらに今年1月には乳がんに。手術をしたうえ、制がん剤を投与したが、副作用のため使用を中止した。今はサプリメントなどを使っている。

 愛犬の健康を切に願い、10月に静岡県に引っ越しをした。

 「自然の中の静かな別荘地。富士山が見え、井戸水の質がよい。そのせいかユーもフータも元気になりました」

 元気な2匹とともに暮らすことが創作活動につながる。フータは赤ちゃんの時からインスピレーションを与えてくれたという。

 「当時は千葉県の富津に住み、赤ちゃんだったフータが気持ちよさそうに寝ているのを見ながら、音楽を作っていました。曲の中には私の声で『ふうう』というスキャットが何度か入りますが、これもフータに呼びかけている声なんですよ」

 いとしい愛犬に語りかける島川さんの音楽は、リラックス効果があると周囲からいわれている。(文・宮西ナオ子、写真・五十嵐文人)