ペット大好き!情報
「どう、イケメンでしょう」と和田青児さん=都内の事務所前で
「どう、イケメンでしょう」と和田青児さん=都内の事務所前で
プロフィール

わだ・せいじ 1969年福島県生まれ。北島三郎の付き人として修業後の99年、「上野発」でデビュー。空手初段。活動予定などは所属事務所の HP で。

和田青児さんとボンちゃん シーズー(オス 12歳)

苦楽ともにした
相棒は「守り神」

 シーズーのボンちゃんは12歳、小さな体ながら、年齢相応に落ち着いていて、貫禄(かんろく)もある。病気もなく元気、朝夕の散歩も大好き。飼い主の演歌歌手、和田青児さんは「チャームポイントはこの瞳。顔もメリハリがあり、イケメンでしょう。体も今のところ、悪いところはないし…」と目を細める。

 ボンちゃんとの出会いは11年前。和田さんが福島県郡山市の実家に帰省したところ、犬好きの兄が当時、1歳すぎの2匹のシーズーを飼っていた。1匹が和田さんになつき、寄り添ってきた。和田さんもこの犬に心ひかれた。

 当時、和田さんは都内のマンションで一人暮らし。犬の面倒が見られるか不安もあったが、思い切って「この犬、連れて帰ってもいい?」と兄に切り出した。兄は「おお、いいよ」と快く譲ってくれた。それがボンちゃんだった。

 マンションに連れ帰った。ボンちゃんはおとなしく、いたずらも少なく、吠(ほ)えたりもしなかった。「ちょっと静かすぎて、まるで猫のようでした」と和田さん。

 名前の由来までは兄に聞かなかったものの、姿や雰囲気から名に納得、名前はそのまま、ボンちゃんにした。

 「ボンちゃんと二人暮らしを始めた当初は、ペットだと思っていましたけど、すぐに相棒あるいは家族という存在だと気づきました」

 それ以来、約11年間、苦楽をともにしてきた。和田さんは結婚し、子どもが生まれ、実家の母親を呼び寄せた。子どもも「うちの家族は、おばあちゃんでしょう、父に、母に…そしてボンちゃん」と指を折りながら、当然のようにボンちゃんも家族の一人に数えるという。

 和田さんは昨年、のどの病気で手術を受けた。思うように仕事ができない。そんなとき、やはり身近で元気づけてくれたのは家族やボンちゃんだった。

 のどの病気も癒え、声が出るようになった。すると、吠えたり鳴いたりしなかったボンちゃんが「ワン」と鳴いた。その後も「ワン、ワン、ワン…」と元気よく。「そうか、おまえものどの病気が治ったか」。和田さんはいとおしくなり、ボンちゃんをギュッと抱きしめた。

 仕事を再開し、11月3日、「和田青児全曲集 酒場すずめ/上野発」のアルバムを出した。疲れて帰ってきても、ボンちゃんの顔を見ると、また元気が出て、全力投球ができたという。

 「ボンちゃんはいびきが大きくて。いびきが聞こえないと、私のほうが落ち着いて寝られないんですよ。ボンちゃんは、私にとって守り神なんですね」

 (文・草間俊介、写真・圷真一)