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具志堅用高さんの得意パンチ、左ストレートをくり出すグスマン=都内にある具志堅さんが会長のジムで
具志堅用高さんの得意パンチ、左ストレートをくり出すグスマン=都内にある具志堅さんが会長のジムで
プロフィール

ぐしけん・ようこう 1955年生まれ。沖縄県石垣島出身。元WBA世界ジュニアフライ級王者。プロとして24勝1敗。白井・具志堅スポーツジム会長。石垣島に具志堅用高記念館がある。

具志堅用高さんとグスマン ★ボクサー(オス 1歳)

癒やし系の大物
元世界王者もKO

 元チャンピオンのボクサー、具志堅用高さんがボクサー犬を飼い始めた。パグ犬など小型犬2匹を飼っていたが、大型犬の魅力にはあらがえなかった。

 「うちの小さい犬たちもかわいいよ、とっても。でも、やはりボクサーのような大型犬は、小型犬とは全く違う動物という感じがするね」

 ボクサー専門のブリーダーのところへ見に行ったら、4匹の子犬がいた。その中の白い子犬に一目ぼれした。白いボクサーは珍しい。

 「うちの家族に、ボクサー犬を飼いたいといったら、みな猛反対!! ところが、この子犬を見たら、ころっと気が変わっちゃって」

 それもそのはず、タフな警護犬のイメージのボクサーだが、この犬は、白い大きな耳と、ピンクの鼻がチャームポイント。むしろフレンチブルドッグのような、なんとも優しい雰囲気なのだ。

 「姿は筋肉質でカッコいいのに、顔はあいきょうたっぷり。癒やし系というか、このアンバランスさが、見ていて飽きないんだよねえ」

 カッコかわいいボクサー犬につけた名前は、「グスマン」。具志堅さんが1976年、世界王者の座を奪い取った相手、ドミニカ共和国のファン・グスマンさんの名前からもらったのだ。なんとも大胆な命名だが、「だって、顔がグスマンさんそっくりだったから」。グスマンさんも意外に癒やし系だったのかもしれない。

 愛犬グスマンは、盲導犬のように常におとなしく具志堅さんの足元に伏せ、誰が触っても全く気にしない様子。まだ1歳だが、すでに大物の風格が漂う。

 「子犬のときは、すごくやんちゃだったので、これはいかんと3カ月ほど訓練に出してね。見違えて帰ってきたので感激して、すぐ自転車で散歩に連れて行ったよ。走るときのフットワークがまたいいんだよね」

 そう語る具志堅さんはまるで孫弟子を見るかのように、目を細めた。

 取材中、グスマンが、具志堅さんの足に前足をちょこんとのせ、目をじっと見つめて何かを訴えた。

 「トイレかい? よしよし、今連れて行くから」。言葉がなくても、愛犬とのコミュニケーションはバッチリのよう。

 「吠(ほ)えたり鳴いたりはせず、いつも目で合図してくるんだよ。だいたいの気持ちは分かるようになったね。家族の前では、いつもはしゃいでいて、僕が帰宅したときなんか、ジャンプしてくるから大変だよ」

 子どもにも優しいというグスマン。個性あふれる魅力で、ご近所の人気チャンピオン犬になる日も遠くないだろう。

 (文・宮晶子、写真・久野功)