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グレーの毛が自慢のマル。「でも、抱っこは苦手。猫っぽい性格です」とほしのさん=千葉県浦安市で
グレーの毛が自慢のマル。「でも、抱っこは苦手。猫っぽい性格です」とほしのさん=千葉県浦安市で
プロフィール

ほしの・ゆみ 1972年生まれ。ウェブ連載した1こま絵日記が人気となり、漫画家に。「奥さまはマリナーゼ」はシリーズ累計15万部のヒットに。公式HPは こちら

ほしのゆみさんとマル チワワ(オス 2歳11カ月)

“外弁慶”しつけ
脱マニュアルで

 猛暑でもさわやかな海風を感じる千葉県浦安市。漫画「奥さまはマリナーゼ」の作者、ほしのゆみさんも、この街に住むマリナーゼだ。マリナーゼとは、浦安で生活を楽しむ主婦たちのこと。ほしのさんも愛犬マルとの生活を十二分に楽しんでいる。

 「浦安は公園が広く、遊歩道もあり、犬と暮らす環境が整っていますよ」

 マルとの出会いは、ペット可マンションに入居したのがきっかけ。犬を飼おうかと行った先のペット店で、マルに一目ぼれした。しかし、初めての飼育には戸惑うことばかりだったと話す。

 「食欲がなく、やっと食べたと思えば、嘔吐(おうと)、下痢で病院通いの日々。心労でげっそりやせました」

 だが、きめ細かいケアのかいあって、今や体重6キロもある丈夫?なチワワ犬に成長した。

 「しつけも悩みましたね。マルは、内弁慶ならぬ外弁慶。家で家族といるときは、おとなしくて、とてもいい子なのに、外では性格がきつくなっちゃって…」

 金髪、ロン毛、サングラスの若者を見ると吠(ほ)えかかり、近所の犬とも仲良くできない。しつけマニュアルをいくら試しても、うまくいかない。

 「そんな時、私の読者から、ムツゴロウさん(作家の畑正憲さん)やその弟子の石川利昭さんの本を勧められ、読んだら、すごく共感できたんです。いわく、犬は人と友好関係を結ぶことで進化してきたので、厳しい主従関係をつくる必要はないと。もうマニュアルに頼らず、自分で工夫していこうと決めました」

 ほしのさんはマルに単語をたくさん教えることにした。やってみると、マルは予想以上によく覚えた。「玄関」「階段」など家の中の場所、「鼻」「おしり」など体の部位、「右」「左」など方向も。

 「散歩でも、マル、右によって、と言えばすぐ分かり、楽しくなりました」

 言葉でコミュニケーションするマルは、なかなか知的タイプ。願わくは、もうちょっと甘えてほしいとか。マルは、照れ屋なのか抱っこも苦手なのだ。

 「犬がこんなにかわいいとは思いませんでした。親は子のために死ねるといいますが、私もマルのためなら死ねるかも」

 マルとの日々を描いたコミックエッセーを、ウェブ版「ダ・ヴィンチ」で連載、このほど単行本「チワワが家にやってきた」(メディアファクトリー)として出版した。ほしのさんとマルとの世界は、ますます深まりそうだ。

 (文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)