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愛情の表現か、桂平治師匠の手や肩に乗り動き回るカブトムシ=都内の自宅で
愛情の表現か、桂平治師匠の手や肩に乗り動き回るカブトムシ=都内の自宅で
プロフィール

かつら・へいじ 1999年5月真打ち昇進。落語芸術協会所属。NHK教育テレビ「趣味悠々・落語をもっと楽しもう」に出演。最新情報は本人の公式サイト「 平さんがゆく! 」で。

桂平治師匠とカブちゃんたち カブトムシ34匹

子孫育てて15年
それぞれに個性

 今回は夏らしくカブトムシのカブちゃんたち。今も昔も子どもたちに人気だが、飼い主は1967(昭和42)年生まれの噺家(はなしか)の桂平治師匠。今年は34匹のカブトムシと同居している。師匠、なぜカブトムシ? 「子どもの時、実家の近くにカブトムシが集まる穴場があって、朝早く行って、カブトムシを採取するのが楽しみでしてね」

 師匠は大分県の宇佐八幡宮近くの町の出身。自然が多く残り、子どもの時から大のカブトムシ好きで、親が「カブトムシ飼育用木箱」を作ってくれた思い出もある。

 長じて落語家を目指し、桂文治師匠の門下に入門してからは、さすがに飼育は遠慮していた。しかし、独り立ちしてから子どものころの思い出が再燃。田舎に戻ってカブトムシを採取し、その子孫を絶やさず飼育し続け、15年が経過した。

 「毎年、カブちゃんたちの大きさや雌雄の割合が異なるんですね。目が赤いのとか、白いのとか、それぞれ個性があるんです」。一時は100匹ほどに増えたことも。

 次世代に向けて産卵するのが8月初旬から中旬。すぐに幼虫が孵(かえ)り、土の中で腐葉土を食べながら成長する。

 「幼虫の時は、腐葉土をたまに替えてあげるくらい。年を越して7月初旬にサナギになり、それを破って成虫として出てくるのが7月中旬。8月から9月初旬にかけて役割を終え死んでいく。成虫の時期を楽しめるのは1、2カ月でしょうか」

 成虫の時期は短いだけに愛(いと)おしさもひとしお。また、最も手間がかかるのもこの時期。餌を取り替えたり、食べ残しを掃除したりと、こまめな世話が必要だが、「今は市販のカブトムシ用の餌がありますから大丈夫。人間顔負けの、立派な栄養素が入っているフードを売っています。うちのは黒砂糖入りが一番好きですね」。

 昔のように人間が食べた後のスイカの残りを食べさせるのは、カブトムシが下痢をすることもあり、勧められないという。

 「成虫は昼間、土の中にもぐりこんでいますが、夜、家に戻ると、暗がりでがりがりやっています。それに、キューキューと鳴いたりするんですよ。朝はカーテンを開けるまで動いています。オス同士では、メスの取り合いをして戦っていることもあって、カブちゃんたちの様子を見ていると飽きませんね」

 師匠の落語にもたまにカブちゃんの模写が登場し、お客さんも大喜びだ。

 (文・宮西ナオ子、写真・嶋邦夫)