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いすに座るカビは貫禄十分。右はクロ、田中さんが抱っこするのがクリ=都内の自宅で
いすに座るカビは貫禄十分。右はクロ、田中さんが抱っこするのがクリ=都内の自宅で
プロフィール

たなか・なおと 1964年生まれ。青森県出身。青山学院大卒。大学時代から、テリー伊藤氏の事務所で放送作家の仕事を始める。現在、日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」など週6本を担当。

田中直人さんと5匹の猫たち カビ、クリ、ラテ(いずれもスコティッシュ・フォールドのメス 9歳と7歳の姉妹)、シロ(日本猫メス 8歳)、クロ(同オス 8歳)

ボスは風紀委員
今日も猫パンチ

 バラエティー番組の放送作家として活躍する田中直人さん。自宅では個性豊かな5匹の猫が、ホームコメディーを繰り広げている。

 5匹の名は、スコティッシュ・フォールドの「カビ」「クリ」「ラテ」と、元野良猫の「シロ」「クロ」。名前はみな毛色からとっただけというのが、キャラクターを親しみやすくしている。

 5匹のボスは、最年長のカビだ。

 「カビはクリ、ラテの母猫で、風紀委員みたいな役を演じています。クリやラテがいつまでも騒ぎまわってると、やおら立ち上がって、パカッと猫パンチ。いいかげんにしろって感じで」

 クリ、ラテは姉妹だが、のんびり屋のクリに対して、ラテがつっこみ役。遊び好きで、他の猫にちょっかいだしては、平穏を乱している。

 「母猫のカビに対しても、弱っている後ろ足をわざとついたりする、いやらしいやつで」

 そこへ加わったのが、日本猫のシロとクロ。クロは唯一のオスで、人なつこく、来客にもすぐ寄っていき愛嬌(あいきょう)を振りまく。

 「スコティッシュの3匹は、血がつながっていても、個としての意識が強く、互いに寄り添って寝たりすることもない。人間にもあまり甘えてこないですね。そのへんが日本猫と違う気がします」

 だが、昼間は日当たりのいい居間に5匹全員集まり、思い思いの場所でくつろいでいる。基本的に仲良しらしい。

 猫たちに居心地のよい空間を提供している田中さん。青森県の実家が酒と米の店だったので、当時から猫と縁が深かったという。

 「猫の気持ちはよく分かります。家族の中に1人でも自分を嫌いな人がいると察すると、家を出ていくんです。すると、また別の猫がやってきたりして…」

 現在の猫たちは、子供が小学校に入ったのを機に飼うことに。「完全室内飼育にするため、おとなしく温厚というスコティッシュにしました」

 シロは田中さんの母が面倒をみていた猫を引き取った。クロも、近所でかわいがられていたが、病気になり、家に入れることにした。

 「クロは腎臓病で弱っていたので、1匹だけ私の仕事部屋に入れていました。いつも原稿用紙の上に乗ってきて眠るので、その体を少しずつよけながら書いています」

 田中さんは今もパソコンを使わず、手書きで原稿を書く。毎週締め切り前は、3日間部屋にこもって書き続けるが、それをいやしにくるのがクロ。じゃましにくるのが、ラテだという。5匹が田中さんの原稿に登場するのは、いつの日だろう。

 (文・宮晶子、写真・五十嵐文人)