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「ドロップ、天気がよくて気持ちいいね」と夏樹さん=都内の公園で
「ドロップ、天気がよくて気持ちいいね」と夏樹さん=都内の公園で
プロフィール

なつき・ようこ 三重県伊勢市生まれ、愛知県犬山市で育つ。県立犬山高から杉野女子短大へ。女優として幅広く活躍中。ピアノ、小鼓、謡、ドライブ(国際C級ライセンス所持)などの特技あり。

夏樹陽子さんとドロップ トイプードル(メス 3歳)

病気にも負けず
抜群に賢い相棒

 「今日は取材だからおとなしくしていてねって言い聞かせてきたら、本当に静かにしている。この子、空気が読めるの。犬なのにね」

 ジュエリーデザイナーとしても知られる女優の夏樹陽子さんは、トイプードルのドロップをなでながら、うれしそうにほほ笑んだ。ドロップが夏樹さんの家に来てから約2年が経過する。

 「私は、自分の仕事や生活がうまくいっている時には、寄付やボランティアをするようにしているんです。そうすることにより、人生のバランスがとれると思うので…」

 そんな夏樹さんが、ドロップを迎えた時も、どちらかというと人生が順調に進んでいた時だった。「何かボランティアを」と考えていたら、放棄された犬の保護活動をしている友人が飼っていたトイプードルが亡くなった。

 それをきっかけに、夏樹さんもトイプードルを飼おうと思った。ペット店に電話をすると、「トイプードルなら生まれたばかりの若い子と生後8カ月の売れ残りの2匹がいる」といわれた。

 「売れ残り? このまま売れ残ったままなら、行く末は?」と考え、その犬を見る前に、迷わず決めた。

 「初めて見た時はやせていて、目だけが大きく、その瞳がまるでドロップのようだったので、ドロップという名前にしました。長い間、店のケージ内にいたので気を使って生きてきたんでしょうね」

 家に来た時はまったく鳴かず、声を出すのに4カ月くらいかかった。それに店では、散歩に連れていってもらえずにいたらしい。

 「外に連れていっても歩こうとしないで座り込んでしまう。これを少しずつならしていったんです」

 1カ月ほど経過して、足を上げて痛そうにしているなど、歩き方がおかしいことに気がついた。獣医師に見てもらったところ、股関節(こかんせつ)に障害があるといわれた。さらには心臓にも疾患があることがわかった。すぐに股関節の手術をした。心臓のほうも今は落ち着いている。

 夏樹さんはけいこなどが忙しく、ドロップをかまってあげられないことが多い。しかし、ドロップは、夏樹さんの気持ちを推し量るようにけなげにふるまう。病気を抱え、苦労多く育った子ではあるが、抜群に頭がよいのに驚かされるという。

 「女優という仕事柄、多忙をきわめることがあるのですが、ドロップはマイペース。私が忙しそうにしていても、すべてわかっているようです」。夏樹さんにとって大事なパートナーである。

 (文・宮西ナオ子、写真・高嶋ちぐさ)