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定点観測を続けるうちに観光客の間でも人気となったナナと三遊亭あほまろさん=東京・浅草寺で
定点観測を続けるうちに観光客の間でも人気となったナナと三遊亭あほまろさん=東京・浅草寺で
プロフィール

さんゆうてい・あほまろ 1947年生まれ。北海道ニセコ町出身、倶知安高卒。パッケージ、ラベル、絵はがきや古銭などを収集し、調査・研究を行っていることで知られる。

三遊亭あほまろさんとナナ 北海道犬(メス 4歳)

浅草寺へ日参
銅像モデルも

 庶民文化研究家やカメラマンとして活躍している三遊亭あほまろさん。1999年11月11日、仕事をリタイアし、のんびりしたいと思って東京・浅草に引っ越してきた。以来、1日もかかさず必ず愛犬を登場させて「浅草江戸ネット」というHPを更新中だ。

 毎朝、近くの浅草寺を愛犬とともに訪れる。1日当たり10匹から20匹、出会う犬や境内にいる猫の様子に加え、浅草の風物詩など1日500枚ほどの写真を撮影する。その中から数点を厳選し、コメントを書きHPに。

 「浅草寺本堂の開門(午前6時、10~3月は同6時半)と同時にお参りし、撮影終了後、事務所で作業をすれば、半日がかりの仕事となる。現在HPには2002年からの分を掲載中です」

 自慢の愛犬は2年前、柴犬のモモが17歳の天寿を全うし、現在は北海道犬のナナだ。

 ナナとの出会いは4年前の5月5日。東京・亀戸天神近くのペット店に立ち寄った時のことだった。

 「かわいい柴犬がいるなと思ったけど、買わないで店を出た。でも、どうしても気になって。引き返して…」

 手のひらに乗るほど小さく、人懐こくてかわいいメスだった。「ある日、浅草寺の境内で、元動物園長に出会いました。小動物の専門家で、ナナちゃんを見た瞬間、『このコ、北海道犬ですね』というのでびっくり!?」

 元園長がナナの腹や口の中、耳の形などを調べた結果、北海道犬の特徴が見られ、「間違いなし」と太鼓判を押してくれた。

 ペット店でもらった証明書には「柴犬」と書いてあるものの、あほまろさん自身も北海道生まれなので、「北海道犬といわれて、むしろうれしかった」と話す。

 「とにかく性格がいい。とてもフレンドリーで、おとなしく、吠(ほ)えたためしがない」

 しかも純白で器量よし? 銅像のモデルにも選ばれた。

 東京・蔵前にある蔵前神社を舞台にした「元犬」という落語がある。1匹の純白の犬が人間になる話だ。

 昨年12月、「元犬」と、同じく同神社ゆかりの「阿武松(おうのまつ)」の案内板が同神社の正面大鳥居横に立てられた。さらに「元犬」の犬の銅像を現在、制作中。東京芸大の北郷悟副学長が手がけ、ナナがそのモデル。6月に披露される。

 「日本全国、犬の銅像がある神社は初めてかな? ナナの名前にちなんで7回撫(な)でたら御利益があるとか、愛犬家たちの聖地になったりしてね」。ますます人気者になりそうなナナである。

 (文・宮西ナオ子、写真・川柳晶寛)