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たれ耳のジュライ(左)とピンと耳が立つサマー。「ジュライのほうが食いしん坊ですが、サマーの方がなぜか太っています」と安井さん
たれ耳のジュライ(左)とピンと耳が立つサマー。「ジュライのほうが食いしん坊ですが、サマーの方がなぜか太っています」と安井さん
プロフィール

やすい・しょうじ 1928年生まれ。東京出身。「劇団新派」で活躍中。60年代のテレビドラマ「チャコちゃん」で妻の小田切みきさん、娘の四方晴美さんと家族で共演した。

安井昌二さんとジュライ、サマー ミニチュアシュナウザー(オス 8歳)

うり二つの兄弟
おねだりも一緒

 80歳を超えてなお連日の舞台をこなす新派俳優・安井昌二さん。毎日午後6時ごろに帰宅すると、ジュライとサマーが散歩を待ちわびている。「2匹は期待をこめて、じっと私を見つめ…。この顔を見るとだめですね。散歩をさぼるわけにいかない」

 入浴も1杯飲むのも我慢して、どんなに寒い日も2匹を連れ出す。犬たちと足早に公園に向かう安井さんの姿はとても若々しい。散歩が健康の秘訣(ひけつ)かもしれない。

 ジュライ(7月)とサマー(夏)はその名の通り7月にやって来た。ミニチュアシュナウザーを選んだのは、今は亡き安井さんの妻、小田切みきさんだったという。

 「妻が犬好きで、ドーベルマン、スピッツ、柴犬、いろんな犬を飼ってきました。知人のシュナウザーを見て、小さくてかわいいと。1匹ではかわいそうだから2匹にしたいと。名古屋の公演にいったとき、妻がパチンコで大勝ちし、それで2匹買えました」と、安井さんは笑う。

 2匹は福岡市のブリーダーの元から、飛行機にのせられてやって来た。兄弟でそっくりだが、ジュライはたれ耳、サマーはピンと耳が立っている。ジュライは活発で、サマーはおとなしい。

 「ミニチュアのはずなのに、だんだん大きくなってきて標準を超えた10キロ以上になってしまいました。でも、無駄ぼえはないし、性格もいいからね。特にサマーは慎重で、散歩中も家族の横にぴったりついて歩き、ヒュッと口を鳴らすと、すぐ止まる。前は新橋演舞場にでるときによく連れていって、周りを散歩させました」

 奥さんが亡き後は、2匹は同居する娘や孫たちより、安井さんに一番なついている。

 「孫たちはなかなか散歩に連れていきませんからね。おかげで犬の気持ちがだいたい分かるようになりました。何か要求があると2匹で私の前に来て、目で訴えますからね。ごはん?と聞けば、そうだよ!と全身で表現します」

 今は、孫が拾ってきた猫の「ナナ」も加わり、だいぶにぎやかのようだ。

 「この前、すき焼きの準備をしていたら、豆腐だけが皿の上からきれいに消えていた。3匹のうち、いったい誰が食べたんだろうと…」

 優しいサマーはナナに好かれて、一緒に昼寝しているとか。夜は犬たちが寒がって、安井さんのところにやって来るので、布団に入れてやるという。

 1月の「麦秋」に続き、3月には東京の新橋演舞場の「三婆」と、舞台が忙しい安井さんだが、この冬も愛犬、愛猫と元気に乗りきりそうだ。

 (文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)