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「遊び疲れて、トロンと眠そうな目をしているときが、とてもかわいいんです」と話す前田さん=東京都渋谷区で
「遊び疲れて、トロンと眠そうな目をしているときが、とてもかわいいんです」と話す前田さん=東京都渋谷区で
プロフィール

まえだ・けん 1971年生まれ。東京都出身。ニューヨークでダンスや歌を学び、帰国後はコント、ものまねなど個性派エンターテイナーとして活躍。公開中の映画「いぬばか」に出演。

前田健さんとジダン  フレンチブルドッグ(オス 7カ月)

犬も環境で変わる
『幸せ顔』にしたい

 ウサギのような大きな耳がチャームポイントのジダンは、まだ生後7カ月。顔にもあどけなさを残している。「体もまだ軽いからね、こうやって親犬みたいにつかめるんです」と前田健さんは、慣れた手つきでジダンの首の後ろをつかんで抱き上げた。

 前田さんがジダンと会ったのは、今年の夏。映画「いぬばか」の撮影現場でだった。

 「僕の役は、ペット店で出会った子犬に運命的なものを感じ、飼い始める男。どんな子犬と共演するのか楽しみに撮影を待っていました。実際に会ったら、ホントに一目ぼれしちゃって」。まさに役を地でいってしまったのだ。

 実は前田さんは昔から犬好き。実家にも雑種やハスキー犬などがいた。「実家の犬は母の犬でしたが、僕もそろそろアラフォー(40歳前後)になってきて、子どもや犬を見ると、いいなあと…。愛する対象がほしくなってきたんですよね」

 ジダンとの出会いは、グッドタイミングだった。そのおかげか、映画の撮影もリラックスして進められたという。

 「僕はもともと撮影がてきぱき進まないと、ストレスを感じるほうなんです。犬が出る映画だと、なかなか予定通りに進まない。でも、今回はジダンや他の犬たちの癒やし効果か、気持ちにゆとりができた。周りにも、丸くなったねといわれました」

 一人暮らしの前田さん。仕事があるときは、近くに住む友人や家族にジダンの世話を頼む。頼めないときは、自分の撮影現場に、一緒に連れていくことも。

 「以前は“子連れ出勤”なんてとんでもないと思っていたけど、変わりましたね。そのかわり、しつけはきちんとしていますよ。犬も社会の一員だから」

 生活ぶりにも変化が。ジダンのトイレ掃除のついでに、部屋の掃除もちゃんとするようになった。

 前田さんがジダンのケージのそばで寝ていると、ジダンがケージのすき間から前田さんの毛布を引っ張り込み、すやすや寝ていた。「僕のにおいがついたものを一生懸命引っ張り込んだんですね。かわいいもんです」

 前田さんが望むのは、ジダンに「幸せ顔」の犬になってもらいたいということ。

 「子どものころ、雑種の子犬きょうだいを、うちと近所の家で一匹ずつもらったんです。最初は二匹そっくりだったんですが、大きくなって顔つきが変わってきて…。あちらの犬はきつい顔になってしまった。しつけが荒っぽく、よく怒られていたせいかも。犬は飼われる環境で顔が変わる。ジダンは、かわいがられているなあと分かる顔の犬にしたいですね」

 (文・宮晶子、写真・市川和宏)