まやま・みゆき 東京都出身。日本航空の客室乗務員を経て、キャリアアドバイザーとなり、講演や企業研修を受け持つ。海外生活や、ビジネスマナーに関する著書も。
思いやりを培う
森のプリンセス
北欧ノルウェーの森で暮らしてきた猫を祖先に持つ「レイア」。モヘアのようにふんわりした長毛が、そのルーツを伝えている。飼い主の真山美雪さんは「映画『スター・ウォーズ』のレイア姫から名をいただきました。娘が調べたところ、実際に北欧にもレイア姫という方がいたそうですよ」と、愛猫の名前の由来を話す。
プリンセスの名は優雅な外見にぴったり。性格も親しみやすく、初対面の人にも近づいていく。
「見た目はおっとりしていますが、森の猫らしく、とても身軽です。開いたドアのてっぺんに、ぴょんととび乗ったりするんですよ」
レイアは数年前、娘さんがペット店で一目ぼれし、家に連れてきた。実はその時、一家はまだ前の猫キキを亡くした悲しみの中にいた。キキは娘さんが7歳のころ、ご主人の赴任先ロンドンに滞在していた当時、迎えたという。
「向こうでは、家にペットがいるのは当たり前。犬や猫はもちろん、ウサギ、ポニーまで。娘に、クラスでペットを飼っていないのはうちだけよ、とせがまれ、知人の家に子猫を見にいきました」
子猫は、ブリティッシュショートヘア、英国の一般的な猫だったが、とても愛くるしく、すぐ飼うことに決定。
「英国人はとっつきにくいといわれますが、お互い猫を飼っていると知ると、すぐうちとけます。彼らは犬のしつけは厳しいですが、猫はほんと甘やかしています」
日本に帰ってからも元気で過ごしてきたキキ。だが15歳になってがんで亡くなり、真山さんは落ち込んだ。
「こんな悲しい思いをするなら、もう飼えないと。近くの公園の地域猫をながめたりして過ごしていました」
そんな時に来たのが、レイアだったのだ。子猫のころはまだ毛も長くなく、キキによく似ていた。一家が再び、レイアに魅了されたのはいうまでもない。
「娘が1人暮らしをする時、レイアを連れていこうとしましたが、主人が大反対。1番かわいがっていて、会社の帰りにデパートでレイアの好きな鶏肉を買ってきたり。私も、レイアが寝ころんだりするしぐさを見るだけで、ニコニコしてしまって」
真山さんはコミュニケーションなどをテーマにセミナーや講演を行っている。最近は「猫とつきあうことで、ホスピタリティーマインドが培われる」と話しているとか。
「言葉を話さないペットを見ていると、何を求めているのか、自然に思いやるようになります。心から温かく」
レイアは家族の思いをあふれんばかりに受けている。
(文・宮晶子、写真・安江実)





