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幸之城(右)と安寿姫、2匹とも仲良し。宮西さんのいつもの散歩コースで
幸之城(右)と安寿姫、2匹とも仲良し。宮西さんのいつもの散歩コースで
プロフィール

みやにし・なおこ 上智大卒、日大大学院総合社会情報研究科修了。総合文化ライターとして執筆、講演など活躍中。ベネッセ「いぬのきもち」公式ブログで「幸之城と安寿姫の快適生活」が人気。

宮西ナオ子さんと幸之城、安寿姫 ミックス(オス推定3歳)、チワワ(メス推定3歳)

ワケありの2匹
幸せ願って命名

 幸之城(ゆきのじょう)と安寿姫(あんじゅひめ)、かわった名前だ。飼い主の宮西ナオ子さんは「どちらもシェルター(行き場を失った犬の保護施設)から迎えたんです」と語る。幸之城はオスで、「幸せの城」とはシェルターのことをさす。安寿姫はメスで、「安らかに長寿を」と名づけた。宮西さんは2匹のブログで知られるライター。

 宮西さんはその前、チワワを飼っていた。16歳の誕生日を目前にした昨年5月に死んだ。最後の半年は寝たきりだったという。

 それで、しばらくはいわゆるペットロス状態だった。しかし、「ペットロスを癒やすには、やはりペット」とボランティア団体が運営するシェルターを訪れた。1匹の犬が気になった。聞くと、その年の3月25日に保護されたという。その日に思い当たることがあった。

 「その日、3月25日には、前に飼っていたチワワが発作を起こして、動物病院に連れて行ったんです。大きな発作で、途方にくれて」

 そこで考えた。「これは前のチワワが引き合わせてくれたような」。その犬はパピヨンとダックスフントのミックスらしかった。愛好家は「パピックス」と呼ぶ。道路で保護され、皮膚病で毛がなく、ひどい状態だったという。

 ボランティア団体にお願いして、迎え入れた。シェルターでスバルという名前がつけられていたが、幸之城と名をつけた。

 それから、「やはりチワワが欲しい」とチワワを迎え入れた。新しい犬はマテ、オテなどよくしつけられていた。飼い主が保健所に引き渡したが、保健所からシェルターに来た、と説明を受けた。首輪をしており、住所が書いてあった。

 宮西さんがインターネット上で住所を検索すると、高級そうなマンションだった。飼い主は愛情を注いで育てていたのだろう。保健所に引き渡せば、薬殺の運命が待つ。それを承知で。飼い主に何が。おそらく人生の何かの都合で、そのマンションを出ていかざるを得なくなったのだろうか。「そういうことを考えると、いとおしくなって抱きしめていました」

 そのチワワはシェルターであざみという名前がつけられていたが、安寿姫と名をつけた。

 犬を迎える時、ボランティア団体に「必ず幸せにする」と約束したという。2匹が家族に加わった感想を聞くと、「2匹とも雰囲気が私に似てきたんですよ。ペットは飼い主に似るといわれますけど、それはきっと子どもが親に似るのと同じなんでしょうね」と笑った。

 (文・草間俊介、写真・沢田将人)