ペット大好き!情報
りりしい顔立ちのロングは人懐こい性格。室井さんとの撮影ポーズも息が合う=東京都内で
りりしい顔立ちのロングは人懐こい性格。室井さんとの撮影ポーズも息が合う=東京都内で
プロフィール

 むろい・しげる 富山県出身。フジテレビ系「やっぱり猫が好き」でも猫と共演。ナレーションなどでも活躍。最近、エッセー「東京バカッ花」がコミック化。

室井滋さんとロング 猫(オス11歳)

自然派の猫たち
私も免疫できた

 6匹の猫と暮らす室井滋さん。一番社交的なのが、今回撮影に応じてくれた「ロング」だという。

 「毛が長いのでロングです。ほかに、チビ、コロ、キン、シロ、タマ。みな最初は外で面倒を見ていた猫だったので、名前も特徴を見て簡単に名づけていたんです」

 猫と暮らし始めたのは10年ほど前。自宅裏で鳴いていた子猫のチビを飼うことになり、他の野良猫たちにも情がわいてきてしまった。「彼らが毎日自分を待っていると思うと、ほうっておけなかったですよ。使い捨てカイロをひと冬で1000個も使いました」

 数年後、面倒を見ていた外猫13匹をすべて飼い猫にする決心をした。なるべく知り合いに飼ってもらい、残ったのが現在の猫たちだ。

 最初に飼ったチビがやはりリーダー格。訪問者に対しても、チビが最初に出ていってチェックする。チビのもと猫チームは団結。夜中に外で変な音がすると、全員が窓のところに走っていってウー。

 「猫でも6匹いると、けっこう心強いんですよ」

 そんな猫たちもほとんどが高齢期を迎えた。ロングは糖尿病。食いしん坊がたたったようだ。10キロもあったのが、一時期2キロまで減少。インスリン治療で現在は4キロまで回復した。

 「他の猫たちの病気もいろいろあったので、だいぶケアの仕方を覚えました。猫にだけ検査を受けさせるのも申し訳ないので、ちゃんと自分もやろうと、定期的に人間ドックにいくようになりました」

 猫たちにはなるべく自然に生活させる。家と庭を出入り自由で、虫も捕るし、鳥も追いかける。

 「外の猫を汚いと思う人もいるでしょうけど、むしろ最近は抗菌意識がいきすぎだと思う。菌を排除しすぎて、人間も弱くなっているのでは。私は猫のおかげで免疫ができているみたい」

 人間のイケメンには興味がないのに、街でイケメン猫に出会うと、つい気になってしまうという室井さん。その興味は、猫を愛する人間の観察にも向けられる。この春出版した「マーキングブルース」(メディアファクトリー)は、猫をテーマにしたエッセーと小説を組み合わせた作品。さまざまな猫好き人間の愛情物語が展開する。

 「美容師さんやタクシーの運転手さんと、ふとしたことから猫談議になったりするから面白い。せちがらい世の中だからこそ、猫とのきずなが求められているようです」

 秋からはNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」にも出演。女優として円熟期を迎えている室井さん。家では猫たちがセリフの練習相手になってくれているそうだ。

 (文・宮晶子、写真・高嶋ちぐさ)