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心はいつも晴れよね。柴田さんと晴太郎=神奈川県内で
心はいつも晴れよね。柴田さんと晴太郎=神奈川県内で
プロフィール

 しばた・りえ 1959年富山市生まれ。明治大文学部演劇学科卒。公式ブログ「柴田理恵 人生劇場」は名前で検索。夫はワハハ本舗の舞台監督。公演情報はワハハ本舗の公式サイトで。

柴田理恵さんと晴太郎 ミックス(オス推定4歳)

足の病気越え
夜もお出迎え

 左の後ろ足がない犬が、取材場所のテラスへと階段を駆け上がってきた。両耳がピンと立ち、凜(りん)とした雰囲気、足のハンディキャップを感じさせない。飼い主の柴田理恵さんの姿を見つけると近寄り、尾を振ってあいさつ。名は晴太郎(はるたろう)。柴田さんが司会を務めるテレビ東京系の「ペット大集合!ポチたま」に時々登場する、柴田さん自慢の愛犬だ。

 晴太郎との出会いは4年前。タレントの加藤晴彦さんらと名古屋でロケを行っていたら、道路わきのごみの山から、捨てられていたオス、メス2匹の子犬を見つけた。衰弱しきっていたので、動物病院に連れて行った。受診するのに名を聞かれ、オスに加藤晴彦から晴太郎、メスに柴田理恵から理恵と名をつけた。

 理恵は健康だったものの、晴太郎には左足に病気が見つかり、最初の手術を受けた。獣医師の尽力で理恵は飼い主が見つかったが、晴太郎は見つからず、柴田さんは「私が飼うべきなのかなあ。でも、ペットを飼うと責任が伴うから」などと悩んだ。

 舞台監督をしている夫が「おまえ、情が移ったんじゃないか。おれは(犬の面倒をみる)時間は来月からしばらくあるよ」と背中を押してくれた。晴太郎を引き受け、都内の自宅に連れ帰った。しかし、左足の病状はよくならず、結局、切断した。

 柴田さんに「夜中に酔って帰ったりすると、晴太郎が話し掛けてきませんか」と聞くと、柴田さんは「そうなのよ」とよくぞ聞いてくれましたという表情。

 柴田さんによると、仕事で遅く帰ると、晴太郎が玄関で出迎えてくれる。柴田さんは所属する劇団ワハハ本舗の静岡・焼津、名古屋などの全国公演開始を9月にひかえ、忙しい。晴太郎の出迎えで、癒やされるという。

 でも、「夜遊びとかで酔って帰ると、出迎えはなし。私のほうで晴太郎を探し、ただいまと声をかけるけど、冷たくされたりすることも」

 やはり夫も同じだったよう。夕方に晴太郎の散歩をさせるため、夜遊びを控え、飲んでいた時間で別のことをするようになった。柴田さんは「晴太郎のおかげで、間違いなく夫の人生はよい方向に転がりましたね」と話す。

 柴田さんも晴太郎のおかげで、近所に犬の散歩仲間ができた。仕事や肩書は関係がない。互いに「あらっ、かわいいわね」の一言で入っていける輪。「経験したことのない心地よいつきあい」という。

 また、柴田さんは晴太郎をきっかけに、3本足になっても頑張る介助犬の取材に米国に行ってきた。その模様は「米国の晴太郎」として9月に同番組内で放映される。晴太郎、これからも頑張ってね。

 (文・草間俊介、写真・市川和宏)