ペット大好き!情報
今日はこのバンダナで。OTTOと白井さん=都内の自宅で
今日はこのバンダナで。OTTOと白井さん=都内の自宅で
プロフィール

 しらい・じゅんじ 建築家。1938年生まれ。名古屋市出身、愛知工高から早稲田大へ。アークヒルズ、六本木ヒルズ、大阪・梅田北ヤード、岐阜駅前再開発などにかかわった。

白井順二さんとOTTO ラブラドルレトリバー(オス5歳)

やんちゃな軍曹
騒動起こし反省

 全身真っ黒なオスのラブラドルレトリバー、体重36キロ、名前はOTTO(オット)、あだ名は軍曹、確かに迫力がある。飼い主の白井順二さん(71)は「やんちゃで甘えん坊」と話す。白井さんが寝ているベッドに潜り込んできて、大いびきで寝るという。

 OTTOはイタリア語で8の意味。忠犬ハチ公のハチ、縁起の良い末広がりの八、そして白井さんの母親の名前「八重子」からとった。

 白井さんは米サンフランシスコで30年近く自分の設計事務所を構えていたが、東京の都市開発大手にスカウトされ、1984年に日本に戻った。ほどなく白いラブラドルレトリバーを飼い、OTTOと名付けた。この犬は13歳で亡くなり、今のOTTOは2代目。

 2代目は勤務先と関係があったブリーディング施設が閉鎖されることになり、10匹ほどのラブラドルレトリバーの子犬の中から、「今度は黒にしよう」と選び、生後2カ月で迎えた。

 で、その犬の性格は? そう質問すると、妻の祥子さんが「それがねえ」と横から口をはさんだ。

 家具やカーペットはぼろぼろ、棚やテーブルの上のつまみ食いもしょっちゅう。「いうことを聞かない。いたずらっ子で、手を焼いています。今も-」と祥子さん。少し前にもOTTOをひとりにして外出したら、台所の棚に置いたプラスチック容器入りのイカナゴを全部やられた。

 OTTOも自分が悪いことをしたのが分かるようで、いつもしっぽをまたに挟んでシュンとして、祥子さんにしかられるという。あだ名の軍曹も「だめでしょう」としかっていた時に、いろいろな名前で呼んでみたところ、軍曹という呼び掛けによく反応したから。

 「しかし、シュンとするのはいっときだけなんです。すぐに立ち直り、やんちゃないつもに戻って」

 昨年秋、白井さんがOTTOを散歩させていたところ、交差点で信号が青に変わった瞬間、OTTOが飛び出した。リードを手にからませていた白井さんは引き倒された。「真横に飛ばされましたね」。脚の骨を折り、1カ月入院した。今もリハビリが続く。

 OTTOも白井さんが入院中は、自宅でおとなしく白井さんの帰りを待っていたという。白井さんは「OTTOも自分のせいで、私がけがをしたと理解していたようで-。私のリハビリよりも、OTTOの心のリハビリのほうが心配です」と話す。

 自分の子どものようにかわいくて、かわいくて仕方がない様子がありあり。OTTOはそう話すご主人さまを、つぶらな瞳でじっと見ていた。

(文・草間俊介、写真・坂本亜由理)