ペット大好き!情報
行儀よく細見さんの隣に座るJ。名前は「顔の真ん中の白い部分がJの形だったから」とか。
行儀よく細見さんの隣に座るJ。名前は「顔の真ん中の白い部分がJの形だったから」とか。
プロフィール

 ほそみ・たかこ インテリアデザイナー。「プリンセス ハウス」社長。福岡県出身。「ANNIVERSARY INTERIOR」(トーソー出版)など著書多数

ボーダーコリー(オス3歳)

帰る客に『ウー』
外に出さないぞ

 ロマンチックな「プリンセスハウススタイル」を提案するインテリアデザイナーの細見貴子さん。その愛犬は、お姫様のひざにのるような小型犬かと思いきや、アウトドア派の牧羊犬のボーダーコリー、J(ジェイ)だ。

 「私の実家にはいつも母が拾ってきた雑種犬がいるので、そういう昔ながらの日本犬に親しみを感じるんです。でも、主人がペットショップでJに一目ぼれしてしまいました」という。

 ご主人も同じインテリアの仕事をしている。スポーツマンタイプで、ボーダーコリーがぴったりな感じである。

 とはいえ、都心のマンションではボーダーコリーは珍しいらしい。近くの獣医師に連れていったら、「この犬がどういう犬かご存じですか? 散歩には時間をかけてくださいね」と指導された。

 そこで、Jを訓練士につけ、ケガをしたとき、させたときのために、ペット保険にも入った。

 「うちのマンションは、犬は中型犬までというルールがあるんです。ボーダーコリーは中型犬のはず?なんですけど、Jは体重が20キロ以上になっちゃって、(中型犬か)微妙です。公園に行くとよくボーダーコリーに会いますが、Jが一番大きいんです」と細見さん。

 ドッグランでは、走っていく他の犬に回りこんで追い詰めるなど、いきいきと牧羊犬らしい動きを見せる。家でも、客が帰ろうとすると、ウーとうなってドアから出したがらない。これも羊を群れから出さないようにする習性からくる行動とか。

 「確かにちょっとくせがある犬ですよね。でも、自分より小さい犬にはとても優しいんですよ」

 子どものいない夫妻にとって、Jは子どものような存在感があるそうだ。

 「ボーダーコリーは人間の3歳半くらいの知能があるそうですが、まさにその年齢の男の子がいるようで楽しい。お風呂のお湯が入っているか見てきてくれたり、家族の一員としてお手伝いしてくれたりします」

 アウトドア派のJだが、室内では細見さんがJのために敷いた麻のマットと、シルクのクッションがお気に入り。廊下もフローリングから大理石に替え、暑がりのJが涼しくすごせるようにした。自然素材のインテリアが、やはり愛犬の好みらしい。

 「Jの友だちになれそうな犬をもう一匹、犬のシェルターから引き取ろうと思っています。飼いきれなくて手放されたボーダーコリーもいると聞いているので。Jが私たちに与えてくれた幸せを、少しでも他の犬に還元していきたいですね」

 (文・宮晶子、写真・朝倉豊)